グラミー賞がなくとも最高傑作!1990年発表の黄金期メガデスが放つメタル・アンセム
今日の一曲-058
1990
HOLY WARS…THE PUNISHMENT DUE / MEGADETH
ホーリー・ウォーズ…ザ・パニッシュメント・デュー / メガデス
メガデスも思えば遥々きたものだ、って思いますね。
彼らのキャリアの中で最強布陣だったのは、このアルバムが作られた時だったんじゃないでしょうか。
- デイヴ・ムステイン(ヴォーカル/ギター)
- マーティ・フリードマン(ギター)
- デイヴ・エレフソンJr.(ベース)
- ニック・メンザ(ドラムス)
ね。
マーティとニックが持ち込んだ風は、メガデスにとって重要な化学変化をもたらしたと思います。
ターニングポイント
インテレクチュアル・スラッシュなどという込み入った前置きを必要としなくなったのが、正にこの4thアルバム以降だったんじゃないでしょうか。
この曲はそんな記念すべきターニング・ポイントとなった作品のリーダー・トラックです。
印象的なリフのイントロから、メガデスらしい疾走感のあるインスト・パートで幕を開ける。
判りやすいのは一旦ブレイクしてテンポ・ダウンする時の、アラビア風のギター・フレーズなんかが、マーティのアイデアだそうな。
明らかにそれまでのデイヴが作ってきたギター・メロディとは違った風合いで、ミス・マッチの手前ギリギリという危ういバランスが奇跡的な整合性に繋がっていました。
今でこそ東洋的なフレーズやアリエンタルなイメージの展開は珍しくなくなりましたが、アルバム発表時の1990年では異色でした。
時代はグランジ真っ盛りの裏側で、メタル史上を語る上でとっても重要な作品が世に放たれていたって事ですよね。
メガデスが賞をとった時の感慨
彼らの、現時点の最新作は2016年発表の15th「ディストピア」です。
この15thでメガデスは2017年2月、『第59回グラミー賞』最優秀メタル・パフォーマンス部門を受賞してしまうんです。
ひねくれ者のデイヴのコトだから受賞拒否とかしちゃうのかな、って思っていたのだけどめちゃくちゃ喜んでいました。
ちなみに因縁のバンドメタリカは、1990年2月時点でグラミー賞ヘヴィメタル部門を「One」で受賞していました(しかもその後7回受賞します)。
実にメガデスの27年前なわけですが、観ているコッチも果てしない気持ちになって、勝手に嬉しくなったものです。
最後に
メガデスは多難な歴史のあるバンドだから、デイヴの感慨もなんとなく理解できる気がして、良かったね、って思ったなー。■■
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