1990年代の変態音楽を代表するバンドといえばプライマスなんじゃないかな
今日の一曲-057
1989
JOHN THE FISHERMAN / PRIMUS
ジョン・ザ・フィッシャーマン / プライマス
本ブログでは「変態音楽」と称して、最高級の賛辞を呈してきました。
僕は変態という概念に対してリスペクトするタイプなんです。
なんでも「変」でありさえすればOKといった単純な話ではもちろん、ありません。
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「変」という状態(定義の仕方はまあ色々でしょうけども)を採用していながらトータル・コンセプトやクオリティがずば抜けて高い状態に到達した結果、とんでもない個性や芸術性(←)を表現しているアーティストに、強いあこがれと畏怖の念を覚えるわけです。
そう、畏怖とか恐怖という感覚の方が近いかもしれません。
僕が自分の記憶の中で「変態音楽」を認識し素敵だと感じる事が出来た一番最初はなんだっけと考えてみたら、プライマスだったかもなって思ったんですね。
ご存じでしょうか、彼ら。
なんと呼んでいいのか判らない音楽
Embed from Getty Images1989年にインディー・デビューを果たした後、1990年にメジャーから本シングルをリリースしました。
彼らの音楽はとにかく個性的でジャンルで説明するのはあまり意味がない印象です。
時代的な意味合いではオルタナかなって思いますが、こんなバンド、メタルでもオルタナでもそうそういなかったんじゃないかなあ。
3ピースのベース・ヴォーカル、というスタイル自体は別段目新しくはありません。
ただ、その主宰者レス・クレイプールのベース・プレイそのものは実に変態的だと思います。
そして重要なのは「技術的な裏打ちがガッツリ存在している」っていうコトと、聴き続けるとクセになる「中毒性が強烈だ」というコトです。
当然ながら、というかどうしても聴く人を選ぶ楽曲ではあると思います。
いわゆるフツーのロックやメタルではないですしね。
つまり聴き手のリテラシや能動性を要求するんです彼らの音楽は。
意外にも、アメリカで超売れた
Embed from Getty Images単なる好事家向けの地下音楽として活動していたのならまだしも、彼らは後に全米チャートにも顔をのぞかせるコトになります。
作る方も作る方だけど、チャートで押し上げてしまう当時のアメリカ音楽シーンも変わっていると思いますね。
本作の3つ後、1999年発表の6thアルバム「アンチポップ」では、メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドが参加したりなんかして。
最後に
90年代はまだまだ紹介したい音楽がたくさんあるなあ。■■
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