デス・メタル・カテゴリに入れなくてもいい
今日の一曲-045
UNFIT FOR HUMAN CONSUMPTION / CARCASS
でおもむろにデス・メタルに戻ります。
グランジやオルタナはまだまだ好きな曲があるので、どのみちまた紹介してしまうと思いますが、ご容赦を。
さてデス・メタルという単語の意味する世界観が広くなりすぎて、もうなんでもデス・メタルなんじゃないか、なんて思う昨今ですが、本来的なデス・メタルの要素を地道に守り続けているバンドがいくつか存在しています。
例えばオビチュアリーやモービッド・エンジェルとか(賢明な読者諸氏はご存じの通り)。
彼らのルーツはスラッシュ・メタルだったと思うんですが、世界観や演奏技術的には独自発展をしていたし、別物としてちゃんと自立していたと思います。
Embed from Getty Imagesそんなレジェンド・クラスのデス・メタル・バンドに肩を並べてもおかしくない程、デッスデスなバンドがカーカスです。
といっても実は彼ら、出自がデス・メタルではなくグラインド・コアなんですよね。
グラインド・コアの説明は、ナパーム・デスの時にとっておくとして、とにかくグラインド・コア・バンドとしてスタートしたカーカスは4枚のアルバムを発表する中で驚く程の変化を見せてくれます。
デス・メタルを経て、メロディック・デス・メタルの扉をも盛大に開いてくれました。
このメロディ成分マシマシの経緯には、僕が大好きなアーク・エネミーのメイン・ソング・ライターでありギタリストのマイケル・アモット(兄貴)が大いに貢献していたのは間違いありません。
彼の泣きのフレーズは、アーク・エネミーでも炸裂しているから、もしソコに反応できる人はカーカスもチェックして欲しいです。
Embed from Getty Imagesとここまでプッシュしておきながら、今回の紹介はマイケル脱退後のアルバムからなんです、なんじゃそらっていわないソコ。
グロテスクなグラインド・コアから美旋律メロ・デスを経てヘヴィ・ロックに到達後一旦解散、再度アグレッションに帰還した彼らがコレ。
とはいえ、もうリフだけでむちゃくちゃカッコいいでしょ。
ビル・ステイアーの70’sオマージュを感じるリフ・ワークにしびれませんか。
まあ歌メロはないようなものだから、ジェフ・ウォーカーのガシャガシャ声はSEのように楽しんでくださいね。
聴きこんでくると味わいが出てくるのでね。
カーカスも紹介したい名曲が多くて書きながら嬉しくなってきますね。
さて、次はどのアルバムあたりから選ぼうかなっと。■■
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