レミーのメッセージが熱くて泣けてくる

今日の一曲-026

VICTORY OR DIE / Motörhead

モーターヘッドの曲について書こうと思います。モーターヘッド名義のスタジオ録音作品としては最後となった2015年発表の23thアルバム「バッド・マジック」のリーダー・トラックがこの曲。


と、サラリと書いたけどもう色々凄い。まず23thアルバムってどういう事よ、ってね。このバンドでレミーは40年間活動していた、ってつまり40周年記念盤なんですよね、このアルバムは。

 モーターヘッド以前はホークウィンドというサイケ・ロックのバンドで活動していたというから、どんだけバイタリティあんのって話です。40年の活動で23枚のアルバム、といってもこれスタジオ盤だけですからね。ライヴ盤や企画盤を入れたら+11枚。実に34枚のアルバムを世に送り出したって事になるんです。34/40だから、毎年か少なくとも2年に1枚は作品を発表し続けていた、って事なので、その凄まじさが伝わると思います。

レミーはもうこの世にいない

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最後のアルバムを発表した2015年末の12/28にこの世を去ったレミーは、そのわずか2日前に末期ガンを宣告されたばかりだったんだそうです。勝手な想像ですが、レミーは自分の命が永くない事はとっくに判っていたんだろうなと思います。死ぬまでラウドロック・アイコンで居続けたその勇姿に敬服するばかり。

 このアルバムを録音している時も、きっとガンは彼の体を蝕んでいたと想像すると胸が痛みます。でも聴いて欲しい、この音を。このアルバムを聴く度に、つまらない事で心が折れそうになっている自分が恥ずかしくなるんです。だってタイトルは「ヴィクトリー・オア・ダイ」ですよ。詩の内容も、男らし過ぎて震えませんか。

メッセージ

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この歌はレミーからの問いかけだと思います。何を信じ何を成すのか?お前にその覚悟はあるのか?と。人は末期ガンに侵された体でも、こんなにも力強いメッセージを発する事ができるのでしょうか。いやそんな体だからこそだったんでしょうか。

 僕はレミー程には強く生きる事ができないかもしれません。僕はレミーよりも、もっと人生を怖がっているかもしれません。ただ、レミーの音を聴いて少なくとも心を動かされた者として、彼のメッセージに対して真摯に応えなくてはならない、とそう思います。だから、苦しい事があった時は頭の中でつぶやきます「ヴィクトリー・オア・ダイ」と。■■