メタルとトライバル・グルーヴの歴史的融合
今日の一曲-029
ROOTS BLOODY ROOTS / SEPULTURA
ブラジルのメタルに触れたので、彼らを外すワケにもいかず紹介します。
セパルトゥラです。
読みにくいよね、セパルトゥラ、まあ「セパ」でいいですよ。
6thアルバムの本作からタイトル・トラックをピックアップしてみました。
最初のインパクト
Embed from Getty Images彼らの作品が最初の完成に達したのはこのアルバムの2枚前、4th「アライズ」だと思います。
当時はまだカテゴライズが曖昧だったけど、僕としてはスラッシュ・メタルの高品質作品としてこのアライズを捉えています。
そしてその完成度に震えたものですが、その路線であと3枚くらいはアルバムを作ると思っていましたら、彼らはどんどん進化してしまうんです。
進化のスピードを止められなかったんだと思います。
セパの立ち位置確立
Embed from Getty Imagesそしてその進化の先に待っていた第2の到達点がこのアルバムだと思うんですね。
彼らは、自分達のルーツである、ブラジルのドメスティックなリズムやヴァイブを果敢にかつ大胆に取り入れ、メタル・ミュージックとして奇跡的な完成度に至ってしまいます。
たった2枚の差でこんなにも大きな変化を見せつける彼らはこの後どうなってしまうのか、と狂喜の期待を寄せたものでした。
が。
現実はまったく違っていたんです。
色々の経緯があって、リーダーでありヴォーカリストでありメイン・ソング・ライターでありギタリストのマックス・カヴァレラがバンドを離脱してしまいます。
この編成でせめてもう一枚は聴きたかった、というのが今でも僕の心に残る口惜しさです。
その後マックスは自身のバンド「ソウルフライ」やその他プロジェクトを結成し元気に活動中。
弟でありセパルトゥラのドラマーでもあったイゴールとの確執も10年経って解消、「カヴァレラ・コンスピラシー」を2007年に結成してからアルバムは4枚もリリースしてくれています。
まあこの二人がいるのですから、幻のセパルトゥラその後、と受け取れなくなないかもしれませんね。
さて本家はというと、新たなヴォーカリストを迎え、幾度かのメンバー・チェンジを経てこちらも元気に活動中です。
その件はまたいずれ。
最後に
んー。
改めて聴いてみると、この時の編成はやっぱり神がかっているなって思います。
このアルバムを超える作品を、それぞれのバンドが作れる気がしないんだよなあ(失礼にもほどがある)。■■
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