ジャーマンで外せないヤツなのでまずは聴いておいて

今日の曲-027

SOLE SURVIVOR / HELLOWEEN

ちょっと前にジャーマンの話が出たので一応このバンドは押さえておこうと思います。

日本におけるジャーマン・メタルの地位を確立したのは、間違いなくハロウィンですね。


世界的な視点でいえば、スコーピオンズが1970年代に商業的成功を収めているから、ジャーマンといえば本来彼らを指してもいいんです。

ただ、個性の独自性、後に続く楽曲スタイルの確立、なにより作品のクオリティにおいてハロウィンは明らかにメタルの新たな扉を開いたと思います。

とここまで褒めておきながら、今回紹介するのはオリジナル・メンバーが何人も抜けた後の曲です。

キスク以降のハロウィン

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マイケル・キスクのいないハロウィンを勧めるなんて、と眉を顰めるファンもいるかもしれません。

判る、気持ちは判る。

僕も実をいえば、キスク時代のアルバムのほうが心に残ってる曲が多いですし、今でも大好きです。

 でもね、流石にキスクが抜けて、元ピンク・クリーム69のアンディ・デリスが新ヴォーカリストとして加入して、20年以上も経ってるんですよね。

キスクがハロウィンで歌っていたのは10年に満たない短い期間でした。

そして、創始メンバーだったギタリストのカイ・ハンセン脱退後、残ったギタリストのヴァイカートとキスクの仲が、どんどん不穏になっていってしまいます。

キスク脱退の直前にはなかなかの佳曲が収められた5thアルバム「カメレオン」を発表するも、いわゆるメロ・スピではなくなった作風は、どうにもファンには受け入れられなかったみたいでした。

なかなかいいアルバムだと僕は思うんですけどね。

結局ヴァイキーなの?

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そしてその後、アンディを迎えて「メロ・スピ路線」復活を高らかに宣言したのが6thアルバムの本作「マスター・オブ・ザ・リングス」でした。

タイトルもそれらしくてニヤニヤしちゃうよね。

ドラマーは元ガンマ・レイのウリ・カッシュに変わっています。

本作、「望まれていたハロウィン」をきっちりプレイしていて、当時僕もなんだかスカっとした気分を味わったのを覚えています。

ヴァイキーはやっぱりこの方面のセンスが秀逸だなと思います。

アンディの声も、バンドのカラーに合っていてまったく違和感がなかったんです。

黄金期再来か?と期待も膨らみました。

しかしその後のハロウィンは、僕としてはあまり興味をそそられないバンドになっていきます。

度々起こったメンバー・チェンジが、なんだか残念な気持ちを誘発したからなんですが、作品自体が著しく悪くなったとは思いません。

衝撃の度合いでいえばキスク時代のアルバムだけど、メロ・スピ的観点からいうならば、このアルバムが完成形であり、ピークだと思うんです。■■