1967
ITCHCOO PARK / SMALL FACES
イチクー・パーク / スモール・フェイセズ
これは渋い選曲だと思います。
ジョン・サイクスのバンド、ブルー・マーダーの2ndからこの曲。
アルバムでは2曲目に収録されていて、間に合わせのカバーではない心意気が感じられました。
原曲はスモール・フェイセズのヒット曲。
サイクス節は何といってもオリジナルにはないギター・ソロ・パートでして、これが弾き過ぎない良いバランスで、原曲の良さを最大限に活かしていると思います。
これは、彼のリスペクトがいい形で表現されたんでしょうね。
1977
ANARCHY IN THE U.K / SEX PISTOLS
アナーキー・イン・ザ・ユーケー / セックス・ピストルズ
色々のミュージシャンにカバーされまくって、手垢で真っ黒になっている印象がある定番曲。
まあ、バンドやると1回はコピーしちゃったりしますよね。
プロだって元々はキッズだったわけで、こういうのやりたくなるんだろうな、と微笑ましい気持ちになります。
この曲に限っては、正直誰のバージョンでも良かった気がします。
昔コピーした経験があるという意味だけで、モトリー・バージョンを選びました。
この曲はアレンジしすぎないくらいが丁度いいなって思います。
1981
YYZ / RUSH
YYZ / ラッシュ
アステリズムを気に入ってるんです、あバレてますよね、ええ、ええ。
彼らのスタイルからすれば、この曲をカバーしたのはまあ必然だったろうと思います。
YYZという曲は、通過儀礼のようなものでしょう。
それなりのテクニックは身に着けていますよ、ほらこの曲も演奏できてるでしょ的なアレです。
かくいう僕も、かつてコピーした事があります。
あまつさえ3ピースでライヴまでヤってしまった、ええ、ええ、下手でしたよ、ギリギリアップアップでしたよ。
ラッシュのメンバーは、なんというかインテリで最高です。
もうその程度で察してください。
無茶苦茶難しいプレイなのにどキャッチーなメインテーマが耳につきます。
1970
IMMIGRANT SONG / LED ZEPPELIN
イミングラント・ソング / レッド・ツェッペリン
ZEPの名曲「移民の歌」もまた、さまざまなミュージシャンにカバーされまくっています。
でどのバージョンを選ぶのか迷うわけですけど、映画「ドラゴン・タトゥーの女」のサウンド・トラックからトレント・レズナーも参加したバージョンをご紹介。
映画の冒頭でこの曲が流れます。
原曲自体の完成度が高い為に、この曲のカバーは殆ど弄られない事が多いですね。
サウンドやリズム・トラックが豪華になる事はあっても、基本構成は維持されています。
このバージョンも例外じゃなくて、大筋では原曲へのリスペクトに溢れていながら、現代的なサウンドに仕上がっていて、シビレました。
1988
SMOOTH CRIMINAL / MICHAEL JACKSON
スムース・クリミナル / マイケル・ジャクソン
あー、あったよねー、なっつっかっしー、って思いましたか?
ファンの皆様には悪いんですが僕はこのカバー曲でしか、彼らの事を覚えていません。
いやね、それくらい当時インパクトがあったって事です。
1990年代はメタル冬の時代だったせいか、こういう味わいのクロス・オーバーがたくさん生まれていたんです。
このカバーがあまりに売れてしまった為に、カバーだけの一発屋的印象がもたれがちなのは本当に気の毒、ええ僕もそうですけど。
ただ今聴いてみたら、なかなかいいプレイだと思います、ごめん忘れてて。
1982
SHY BOY / TALAS
シャイ・ボーイ / タラス
最後はコレ。
カバーというか、セルフ・カバーでしょうか。
ビリー・シーンは、キャリアの最初であるバンド「タラス」で発表したこの曲を、その後に属する事になるあらゆるバンド、プロジェクト、でプレイしてきました。
物凄く気に入ってるんでしょうね、シャイ・ボーイ。
実際、ギタリストとのバトルがライヴでは盛り上がるし、人気曲である事は間違いありません。
僕も何度かビリー・シーンの生演奏でこの曲を聴きましたが、超テンションあがりました。
というか本人が一番楽しんでますよね。
ビリーは歌も歌えるスーパー・ベーシストなので、声も楽しんでくださいね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
以外なチョイスもあったりしませんでしたか。
カバー曲って、ミュージシャンの語らざるルーツやセンスが垣間見えるので、今後も注目していこうと思います。
まだまだ紹介したい素晴らしいカバー曲が満載なので、いずれ書こうと思います。■■
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