【厳選】ミュージシャンのルーツが垣間見える!オススメのカバー曲13選

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カバー曲。

この口に出すと胸に広がる期待感はなんなんでしょう。

と同時に脳裏を掠める残念な思い出が「待て、早まるな」とも呟くのです。

やたらに警告を発するのは何故か

いや解っています、痛いほど知っています、カバー曲に対する期待と残念が織りなすファン心理の苦しい歴史について。

と、大袈裟に入ってみましたが、カバー曲をテーマに書いてみようと思います。


カバー曲って何よ?

  • 自分たちが創った楽曲ではなく他人の曲を拝借して アルバムのボーナス・トラックとして収録したりする音源の事
  • 多くの場合で「オマケ」的な存在として扱われるケースが多いが、必ずしも「オマケ」だけの意味とは限らない
  • カバー曲だけでアルバムを創る場合もあり、通常アルバムの正規収録曲としてカバー曲を採用する場合もある

これはつまり、ミュージシャンとしてリスペクトしているバンドや個人に対する「敬意の現れ」でもあって、また自分達のルーツに対する敬愛といった感情も混ざり込んでいるんだと思います。

多くのミュージシャン達も若かりし頃は、どこにでもいるようなキッズと同じように憧れのスター曲をコピーして練習したり、コピー・バンドで人前で演奏したり、またはスタジオでちょっとした練習の合間にふざけて大好きな有名曲を演奏したり、するものなのです。

そういった意味で、どんなミュージシャンが、どんな曲をカバーしているのか、という話題はとても興味深いんですよね。

中には「えっなんでこの曲を?」という感想を持つような、意外なルーツが明らかになる事だってあります。

そんなカバー曲と元曲を合わせて紹介したいと思いますよ。

1974
STONE COLD CRAZY / QUEEN
ストーン・コールド・クレイジー / クイーン

最近人気再燃中のクイーン。

彼らの楽曲は実にバラエティに富んでいます。

ハード・ロックと一言で括るにはあまりに多くの色を内包しているんですよね。

この曲はメタルの味わいが明らかに強いのですが、原曲は分厚いコーラスにコーティングされているから見過ごしがちかもしれません。

メタリカのカバーはなんというか、スタジオ一発録りくらいのシンプルな感じで、ノリ重視の音源だと思います。

ラーズのツー・バス連打は、直球ながらバシっとキマってるんじゃないでしょうか。

味わいが全然違うわけじゃないけど「らしさのスパイス」を上手く付加できている、いいカバーですね。

メタリカはいいカバーしますね、ホント。

1992
SYMPHONY OF DESTRUCTION / MEGADETH
シンフォニー・オブ・デストラクション / メガデス

メガデスの5thタイトル曲を、アンジェラ時代にアーク・エネミーがカバーしています。

この曲、ロー・チューニング+グロウルで演奏すると、こんなにも邪悪なイメージになるんだなって、驚きました。

正直いってメイン・リフなどは音低過ぎて何やってるのか聴き取りにくいんですけどね。

アンジェラ姐さんも、イイ仕事しています。

アーク・エネミーがメガデスに思い入れがあったのかは少々疑問が残るところですが、短い期間でサクっとカバーできる曲、って意味だったのかもね、と想像します。

なかなかの佳作。

1987
SWEET CHILD O’ MINE / GUNS N’ ROSES
スイート・チャイルド・オブ・マイン

ガンズの超有名・名曲を、シェリル・クロウがカバー。

女性のキーだとこんなに自然なイメージで歌えるんだーと、新たな発見をした記憶があります。

内容はほとんどそのまんまだから特筆すべき点はあまりありません。

アクセルのハイ・トーンはもちろん大好きなんですけどもシェリル・クロウってなんというか、ナチュラリスト風の印象がありますよね。

彼女かこの曲を選んだのは、興味深いなって、当時思ったものです。

1977
HEROS / DAVID BOWIE
ヒーローズ / デヴィッド・ボウイ

モーターヘッドもまた、数々の名曲をカバーしていました。

そんな中、メタル圏外の曲もカバーしていたりして興味深いのです。

この曲を聴くと、モーターヘッドの懐の深さというか、音楽的な幅の広さを感じます。

レミーと同郷である、イングランド出身のデヴィッド・ボウイをカバーしたのは、互いに敬意を払い合う仲だったんだろうと想像します。

公式に親交があったとはされていないらしいんですけどね。

二人とも最高にカッコいい。

1976
BLITZKRIEG BOP / RAMONES
ブリッツクリーグ・バップ / ラモーンズ

ラモーンズの超有名曲をロブ・ゾンビ(監督)がカバーしていました。

といってもラモーンズのトリビュート盤でしたから、彼がどの程度ラモーンズに敬意を感じていたかはわかりません。

でもまあ、ロックを演奏する人間でラモーンズを愛していないなんて考えられないので、まあきっと大好きだとは思います。

彼のカバーは、見事に自分流儀に改造していて面白いですね。

メロディも結構大胆にいじってます。

元曲とは全然違うアプローチで、でも素晴らしい楽曲に仕上がっていると思います。

1982
PLEASE DON’T LEAVE ME / JOHN SYKES
プリーズ・ドント・リーヴ・ミー / ジョン・サイクス 

ジョン・サイクスとフィル・ライノットが作った名バラードを、プリティ・メイズがカバーして、大ヒットしました。

ジョン・サイクスの前のバンド「タイガーズ・オブ・パンタン」を去った後、契約上MCAレコードにシングルをリリースする義務が残っていた為に、プロデューサーのクリス・タンガリーデスを通じて、サイクスはフィル・ライノット(+シン・リジィ)に参加を依頼し、その事がきっかけでフィル・ライノットがサイクスをシン・リジィに誘ったという経緯があります。

さてカバーの方は、基本に忠実ながら、サビメロはちょっと変えていたりして、僕としてはカバー版のメロディ・ラインの方が好きだったりします。

ギター・ソロまでほぼ完コピなんですけども、これは元曲の完成度が高過ぎたっていう解釈でいいと思いますね。

まあ、プリティ・メイズのPVが全く意味不明なのはこの際目をつぶっておきましょう。

1976
SINCE YOU BEEN GONE / RUSS BALLARD
シンス・ユー・ビーン・ゴーン / ラス・バラード

これも名曲ですね、HR/HMファンでこの曲を知らないってあり得ないですね。

でも、レインボーのオリジナル曲だと思っている人は案外多いかもしれません。

原曲はラス・バラード。

リッチー・ブラックモアがラス・バラードのファンで、この曲をカバーしたいと提案したんだそうです。

今となっては、レインボー印の印象が強過ぎる事になってしまいましたけどね。

知らない人にしてみたら、なんで横山やすし師匠が歌ってんの?って思ったかもしれませんが、彼はグラハム・ボネットという、レインボー二代目ヴォーカリストです、間違わないでくださいね。

力強い歌唱がカッコいいですな、やっさん。

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