【新作情報】【厳選過去作】HR/HM関連のドキュメンタリー/伝記映画まとめ

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先日大阪は心斎橋に出向きまして、単館系ながら絶賛公開延長中の「ロード・オブ・カオス」を鑑賞してまいりました。

その内容は心に強く突き刺さるものだったので、感想を綴るエントリを投下して興行成績に少しでも寄与出来ればと考えておりますが、それは別エントリの話でして。

さてこの作品以外にも今後公開が予定されている、HR/HM界隈の皆様が楽しめそうな映画作品がいくつもあるので、まとめてご紹介してみようと思います。

また旧作からも「コレは絶対観ておいて欲しい」と思える作品もまとめてご紹介。

【新作】HR/HM関連映画情報

まずは今年以降に公開予定の作品です。

意外に多くの企画が予定されていて嬉しくなりますね。


KISS 伝記映画『Shout It Out Loud』

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Netflixが苛烈な入札争いを勝ち抜き契約の最終段階に到達。

ポール・スタンレー、ジーン・シモンズが全面協力する形で制作が進行中で、ポール、ジーンの幼少期から、エース・フレイリー、ピーター・クリスを雇い入れKISSを結成するに至る過程をフォーカスすると伝えられています。

プロデューサー中には、ジーン・シモンズとポール・スタンレーに加え、長年マネージャーを務めるドク・マギーも名を連ねています。

監督はノルウェーのヨアヒム・ローニング、脚本はオーレ・サンダースが担当。

Netflix Near Deal On KISS Biopic ‘Shout It Out Loud;’ Joachim Rønning To Direct Film With Leaders Paul Stanley & Gene Simmons Center Stage


また本作とは別の企画として、元キッスのドラマー「エリック・カー」の公式ドキュメンタリー映画が2021年11月公開予定でして、こちらも気になりますね。

KISS – LATE DRUMMER ERIC CARR’S GIRLFRIEND CARRIE STEVENS TALKS NEW DOCUMENTARY – “LOOKING AT A NOVEMBER RELEASE"


ジョーイ・ラモーン(ラモーンズ)伝記映画『I Slept With Joey Ramone』

I Slept with Joey Ramone: A Family Memoir / Mickey Leigh

2017年から制作が進行していたインディペンデント系作品で、原作はジョーイの実弟ミッキー・リーが2009年に発表した、同名回顧録です。

NetflixとSTXfilmsが出資したとの事なのですが、Netflixヤバいですね、こういう事はどんどんヤって欲しいものですね。

監督はジェイソン・オーリー、注目のジョーイ役はピート・デイヴィッドソンが演じます。

繊細なジョーイをどんなキャラクタに演じてくれるのか、楽しみですね。

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Nick Cassavetes to Direct Indie 'I Slept With Joey Ramone’ (Exclusive)


ジョン・ライドン ドキュメンタリー映画『The Public Image Is Rotten』

ザ・パブリック・イメージ・イズ・ロットン © 2017 Follow The Motion LLC All Rights Reserved.

■『ザ・パブリック・イメージ・イズ・ロットン』
2021夏 新宿K’s cinemaにてロードショー 全国順次公開

70年代後半に登場、音楽史に強烈な爪痕を残したセックス・ピストルズ。ボーカルのジョニー・ロットンはピストルズ解散後、本名ジョン・ライドンとして新たにパブリック・イメージ・リミテッド(PiL)を結成。以来、バンドはメンバーやスタイルの変換を経ながら、今なお音楽への新たなアプローチを体現し大きな影響を与え続けている。バンド結成40周年の2018年に発表された本作への出演は、ジョン・ライドンとPiLの新旧メンバーをはじめ、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、アドロック(ビースティ・ボーイズ)、サーストン・ムーア(ソニック・ユース)など豪華な顔ぶれ。彼らとバンドとの親交を赤裸々に語る。ジョンとPiLの一見華やかなキャリアに隠された紆余曲折の舞台裏、そしてここで初めて明かされる真実の数々が、ジョンのウィットにとんだ語り口と率直な人柄を通じて包み隠すことなく描かれた、音楽ファンならば必見のドキュメンタリーとなっている。

<STAFF>
監督:タバート・フィーラー 
製作:ジョン・ランボー・スティーヴンス、キャメロン・ブロンディ、ニック・シュマイカー
<CAST>
ジョン・ライドン
ジャー・ウォブル キース・レヴィン ジム・ウォーカー
マーティン・アトキンス サム・ウラノ ピート・ジョーンズ ルイ・ベルナルディ 
ジェビン・ブルーニ ジンジャー・ベイカー ルー・エドモンズ アラン・ディアス 
ブルース・スミス(ザ・ポップ・グループ/ザ・スリッツ) ジョン・マッギオーク スコット・ファース 
ジョン・ランボー・スティーヴンス
サーストン・ムーア(ソニック・ユース) 
アダム・ホロヴィッツ(ビースティ・ボーイズ)
フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)  and more

http://www.curiouscope.jp/PiLdocumentary/

現在はパブリック・イメージ・リミテッドを率いる、時々はセックス・ピストルズを復活させるジョン・ライドンの反省を描くドキュメンタリー映画が、この夏公開されます。

メタルではありませんが、これは要注目でしょう。


ロニー・ジェイムス・ディオ 公式ドキュメンタリー映画企画進行中

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2022年公開予定で、ロニー・ジェイムス・ディオの映画も制作が進行しています。

これには前段があり、元々ロニー本人が生前書き始めていた未完の自伝が存在しており、妻でありマネージャも務めていたウェンディ・ディオが、ロック・ジャーナリストのミック・ウォールと共にこの自伝を完成させた事に由来します。

書籍としての自伝は今年、ロニーの誕生日にあたる07/10に発売される見込みですが、映画は来年まで待たなければなりません。

様々な偉業を成し遂げた彼の歴史を振り返る内容は、HR/HMリスナーなら必見でしょう。


マイケル・モンロー ドキュメンタリー映画企画進行中

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ハノイ・ロックスの活躍で知られるマイケル・モンローが、自身のオフィシャル・ドキュメンタリーが現在制作中である事を、2020年末のインタビューで明かしました。

マイケルが60歳になる2022年公開を目指しているそうです。

これはポッドキャスト番組「In The Trenches With Ryan Roxie」に出演した際の会話で発言された内容です。

あの美青年も、もう60歳なんですね。

一時期は病気で苦しんだ彼ですが、今でも元気に活動を続けてくれているのは頼もしい限りです。


プロディジー ドキュメンタリー映画企画進行中

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2019年03月に亡くなったキース・フリントに捧げるドキュメンタリー映画が製作中である事を、プロディジーのメンバーが明かしています。

キースといえば、逆モヒカンにアイラインという超エキセントリックな風貌が印象的で、一度みたら忘れられないキャラクタでした。

破壊力のあるヴォーカルで時代を切り開いた彼が自ら命を絶ってから、もう2年も経つんですね。

バンドの激動を表現するとの事なので、エキサイテイングな伝記映画になりそうです。

WE ARE MAKING A BAND DOCUMENTARY FILM…SO FUKIN WHAT?? AFTER THE DEVASTATING PASSING OF OUR BROTHER KEEF IN 2019, THE TIME FEELS RIGHT FOR US TO TELL THE STORY OF OUR BAND, ALL OF IT, THE WHOLE 9 … ITS A STORY OF THE CHAOTIC AND TROUBLED JOURNEY OF OUR GANG OUR BAND, THE PEOPLES BAND – THE PRODIGY.⠀
OR SIMPLY – A STORY OF BROTHERS ON A MISSION TO MAKE NOISE…TO IGNITE THE PEOPLES SOULS AND BLOW-UP SOUND SYSTEMS WORLDWIDE…THATS FUKIN WHAT! THIS FILM WILL BE MADE WITH THE SAME⠀
INTEGRITY THAT OUR MUSIC IS – UNCOMPROMISING, RAW AND HONEST… THIS ONE’S FOR KEEF!

LIAM AND MAXIM

https://www.instagram.com/p/CLHkMJoBKLI/?utm_source=ig_embed

【旧作厳選】HR/HM関連映画

新作も楽しみですが、HR/HM界隈には旧作にも素晴らしい映画が満載です。

ど定番からマイナー作品まで、筆者が観て感銘を受けたHR/HM関連映画作品をご紹介したいと思います。

どれも超オススメです!


アンヴィル!夢を諦めきれない男たち(原題:Anvil! The Story of Anvil)

2009年公開のアメリカ映画。1980年代初頭のロックシーンに多大な影響を与えながらも、その後は鳴かず飛ばずで忘れ去られていったカナダのヘヴィメタルバンド、アンヴィルの二人の創設メンバーがスターダムに返り咲く日を信じて続ける音楽活動を2年にわたって追ったドキュメンタリー映画。監督は、10代の頃アンヴィルのファンであったサーシャ・ガヴァシ。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

もはやHR/HMドキュメンタリーの古典とも言える作品でしょうか。

現在も活動を続けているメタル・バンド「アンヴィル」のドキュメンタリーは、メタルを愛する者の心臓をギュっと掴んで離さない、刹那さと悲哀に満ちた作品です。

音楽活動以外の仕事を持ちながらもメタル・ミュージックの愛を捨てきれずにローカルな活動を続ける彼等の姿は、あまりに純粋であまりに不器用で、観る者の胸を締め付けます。

こういうおじさんバンド、実は世界中に多く生息しているんじゃないか、という気分にもさせられ、より苦しく切なくなりますが、メタルを愛するリスナー諸氏は、「これは踏み絵」だと思って是非観て欲しいですね。

HR/HMを愛するなら是非。


メタリカ 真実の瞬間(原題:Metallica:Some Kind Of Monster)

メタリカが2005年にDVDリリースしたドキュメンタリー作品『メタリカ 真実の瞬間』です(現在はBlu-rayリイシューされており、新たに25分の未発表映像が追加されています)。

ジェイソンと別れ、ロバートを獲得するまでの生々しいオーディション風景、楽曲を創る過程でのメンバーの苛烈なぶつかり合い、マネージャとの軋轢、そして遂に完成する8th「セイント・アンガー」から刑務所でのPV撮影など、実に「人間的」な彼等の記録映画です。

デイヴ・ムステインとラーズが対談するシーンなどは、デイヴが過去の苦しみを吐露する場面があったり、ジェイムズとラーズとの本気の喧嘩など、観ていて落ち着かないカットも多く苦しくなってしまうかもしれませんが、これもまたファンなら絶対に観るべき作品でしょう。

観終わった後には、彼等の事を更に好きになれると思います。


メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー(原題:METAL A HEADBANGER’S JOURNEY)

1986年、へヴィ・メタルは、世界で最も有名な音楽となった。若者は髪を伸ばし、メロイックサインを振りかざし、脳みそが揺れるほどヘッドバンキングしながら、エアギターを弾いた。当然、大人たちはそれを疎ましく思った。批評家や議会は、メタルを野蛮な音楽と決めつけ、病的で不快、悲惨で危険と酷評した。メタルファンは生活水準が低く、将来性のない若者ばかりで、社会破滅の元凶とまで言われた。
「なぜ"メタル"は嫌われ、非難されるのか?」
30歳の人類学者であり筋金入りのメタルファン、サム・ダンは、長年にわたり文化の多様性を研究した経験を活かし、メタルの聖地であるLA、北欧、ロンドンなどを訪れ、メタルゴッドたちに体当たり取材を敢行。メタルとファッションカルチャー、風俗との結びつきから、ファンの生態、宗教との関連までを(バカバカしくも)真剣に調べ上げ、遂に隠されたメタルのルーツに肉薄する。

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2006年公開のドキュメンタリー映画で、「何故メタルは嫌われるのか」という語り口から始まる、人類学者でありメタル・ファンのサム・ダン監督による、取材を軸にしたロード・ムービーです。

この作品の監督は、とにかくどんな大御所ミュージシャンにでも突撃取材してくれていまして、トニー・アイオミ(BLACK SABBATH)、ブルース・ディッキンソン(IRON MAIDEN)、ディー・スナイダー(TWISTED SISTER)、スレイヤー、スリップノット、ロブ・ゾンビ、ロニー・ジェイムズ・ディオ(DIO)、カンニバル・コープス、等々、これでもかと言わんばかりに次々とインタビューしていく様が痛快です。

また単純にHR/HMを礼賛するのではなく、この音楽、このシーンが内包している課題という部分にまで目を向けていく流れは、一見の価値があると思います。

観終わると、HR/HMリスナーでいる自分を誇らしく感じる事が出来るオススメ作品ですよ。

もし気に入ったのでしたら、同監督による続編ドキュメンタリー「グローバルメタル」も是非。


スパイナル・タップ(原題:This Is Spinal Tap)

架空のロックバンド“スパイナル・タップ”の全米ツアーをドキュメントした作品。架空バンドを題材としながら、メンバー間の摩擦、時流にのって変化するバンド・サウンド、音楽性に介入したがるガールフレンドなど、演奏シーンも含め、本物以上にリアルなエピソードが満載。

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フェイク作品として、今や伝説的存在の作品となっているのが本作。

後に「スタンド・バイ・ミー」や「恋人たちの予感」「最高の人生の見つけ方」などの名作を撮る、ロブ・ライナーの監督デビュー作品でもあります。

本作が面白いのは、「スパイナル・タップという伝説的な英国のベテラン・バンドのドキュメンタリー映画」という体裁をとった、全編フェイク、全てジョークorパロディの内容をまとめて、あたかも実在するバンドを扱ったかのように作品化している点でしょう。

撮影手法もぶっ飛んでいまして、本来であれば実在するバンドに密着取材しその生々しい現実を撮影するところを、設定だけ決めて役割を与えた状態であとは役者のアドリブを延々撮影し、それらを編集でリアル風にまとめるというヤリクチ(その為膨大な没フィルムが存在しています)。

またこの設定やアドリブが、HR/HM界隈のアルアル・ネタ化しており、元ネタ探しというマニアックな楽しみ方も内包されている、まあつまりカルト映画ですね。

ただ単純なパロディ作品だとナメてはいけない作品でして、徹底して作り込まれた世界観はHR/HMファンなら一見の価値ありですよ。


極悪レミー(原題:Lemmy)

暴走ロックンロールの帝王、モーターヘッドの生きる伝説、レミーのドキュメンタリー巨編!毒を吐く無敵のダミ声、驚異の高角度マイク、鼓膜を破壊する世界最大音量のベース。“負け犬として生まれ、勝つために生きる”この世で最もブレない男の凄い生きざま!

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2015年に死去した永遠のロック・アイコン「レミー・ミルミスター」の半生を記録したドキュメンタリー映画で、2010年に公開されました。

バンド「モーター・ヘッド」の影響力については語るまでもありませんが、その中心人物であり唯一のオリジナル・メンバーであるレミーの素顔に迫る内容です。

名だたるミュージシャン達や家族、親友のインタビューがメインで楽曲は少ない構成になっているのも、よりレミーをフォーカスした内容でナイスです。

タイトルでは「極悪」と謳っていますが、レミーが永年愛され続けている事がよく判る、彼の人間性をしっかり記録してくれている点も泣けます。

レミーみたいなヒーローって、もう現れないのかもしれないなと、ほんのり切なくもなった筆者でした。

この映画を観ると、まったくレミーを知らなかった人でも必ずファンになりますので、出来るだけ多くの人に見せたいですね。

オススメです。


オマケ(ちょっと外れるんだけど)

HR/HM関連ドキュメンタリー、という枠からは外れますが、要注目の新作情報を最後にいくつかご紹介いたします。

筆者は確実に観るでしょうね。


ビートルズ ドキュメンタリー映画『The Beatles: Get Back』

The Beatles_ Get Back – Wikipedia

あのピーター・ジャクソンが監督するビートルズのドキュメンタリー映画『The Beatles: Get Back』が、海外と同じ2021年8月27日に日本公開決定です。

HR/HMど真ん中のグループかというとそうではないかも知れませんが、ロックに多大な影響を及ぼしたバンドですから、この作品は刮目必須でしょう、ってことで一応オマケとしてご紹介でした。


米アニメ『ビーバス・アンド・バットヘッド』 25年ぶり新作映画制作決定

覚えていますか、『ビーバス・アンド・バットヘッド』(なっつっかっしー)。

1993年から1997年にかけてMTVで放送された、HR/HM好きのビーバスとバットヘッドという品のない子供二人組が巻き起こす騒動を描いた作品。

全編を通して、とにかく下品でグラック・ジョークまみれ、ダーティでクールな笑い満載なのですが、このシリーズの新作がトリーミングサービス「Paramount+」での公開を予定されています。

具体的なタイミングはまだ告知されていませんが、引き続きウォッチしていこうと思います。


最後に

いかがでしたでしょうか、気になる作品はありましたか。

これから制作される予定の作品は、なんとか企画倒れにならずに公開までこぎつけて欲しいものですね。

過去作も自身を持っておすすめしたい作品を選びましたので、機会があれば是非鑑賞してみてください。

HR/HMリスナーだからこそ感じ取れる感動が待っていますから。■■