スプーンマンはメンバーに含まれてません
今日の一曲-046
SPOONMAN / SOUNDGARDEN
グランジという流行りは割と短い期間で終焉を迎えた印象があります。
1990年代という括り方は概ね合っていると思うんですが、実質は1991年から1995年あたりがピークで、あとは緩やかな下降と、大衆化に紐付いたバリエーション順列組み合わせの量産期間、だったんじゃないでしょうか。
そんなグランジ時代を語ろうとするとどうにも避けて通れないバンドがいくつかあって、サウンドガーデンは間違いなくその内の一つでしょうね。
1995年にはグラミー賞も受賞しています。
この曲は、サウンドガーデンにとって一番のヒット・アルバムとなった4th「スーパー・アンノウン」に収録されています。
スプーンを使ったリズム・パフォーマンスをするミュージシャンの事を唄っているそうですが、スプーンはコカインの暗喩だとも言われています。
Embed from Getty ImagesAメロの展開は変拍子のリフ・ワークがカッコいいですね。
バックの演奏は、この時代の特色を色濃く反映していて、どこか陰鬱でシリアスなイメージ。
もっとも彼らの楽曲を印象付けるのは、なんといってもクリス・コーネルの歌でしょう。
幅の広い表現力に聴き惚れてしまいますね。
また声がカッコいいんですよね、いわゆるイケボってやつ。
低音は渋く響くし高音のシャウトも情熱的でグっとくる。
グランジと称されるバンドの中でもある程度傾向があり、彼らの場合は比較的メタルに近い音楽性だと思います。
単純に音作りがかなりメタリックだし、テクニック的な意味でもかなりメタル的でした。
ただ、過去の偉大なミュージシャン達に共通するように、カテゴライズが必要ない強烈な個性が存在していた場合、無理矢理ジャンル分けするのは無粋なんだろうなって思いますね。
Embed from Getty Images残念なコトにクリスは2017年の5月に、52歳という若さでこの世を去りました。
オルタナ、グランジ界隈のヒーロー達は早くに亡くなる人が驚くほど多いんです。
どうか永く生きて、素敵な音楽を発表し続けて欲しい。
勝手な希望ではあるけれど。■■
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