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女性グロウルのパイオニア、アンジェラ・ゴゾウの集大成

今日の一曲-036

YESTERDAY IS DEAD AND GONE / ARCH ENEMY

アーク・エネミーです。

今回は現フロントマンのアリッサ加入以前の歌姫、アンジェラ・ゴソウが参加した最後のアルバムからピックアップしてみます。


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アンジェラは4thアルバムから8thアルバムまで参加していました。

そしてこの「ケイオス・リージョンズ」が8thです。

つまり、アンジェラにとっての集大成といえる内容になっていると思うんですね。

張り詰めた極限の緊張感の中、体内からグロウルを絞り出すアンジェラは、男達を鼓舞する戦闘の女神であるように見えます。

見えるがしかし、このアルバムでの彼女からは痛々しい印象を感じてもいました。

苦しそうなそぶりはまったく見せないのに。

集大成と表現しましたが、前作、前々作から、うっすら感じ始めていた違和感というか、何か気になる感じが最も決定的に表現されてしまった作品でもあったと記憶しています。

つまり、アンジェラはもう限界なんじゃないかな、という懸念です。


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事実このアルバム発表後、アンジェラは電撃的に脱退を発表しました。

アンジェラ加入時には初来日公演を観に行ったし、彼女の脱退はとても残念な気持ちになったけど、不思議と驚きはなかったんです。

そしてそれでいいんじゃないかなって思っていました。

これは魅力が失われたという意味とは違って、彼女はやるべきコトを全てやり切ったんじゃないか、と感じていたんだと思います。

バンドの結束力は揺るぎないものに感じられていたし、サウンドの整合性はアルバム発表を重ねるたびに格段に向上していったと思います。

でも。バンド内でのケミストリー発生頻度が下がっているという印象は、確かに感じていました。

素晴らしいプレイヤ達の織り成す音楽世界が素晴らしいコトに変わりがないのだから、ファンというのはなんとも身勝手なものです(僕だけかもしれないけれど)。

アンジェラが脱退を発表した後、僕はこのバンドはもうなくなるかもしれないなと本気で思っていたから、とても残念でした。

しかしバンドはまたもや飛んでもないサプライズを引っ提げて帰ってくるんです。

それがかの、アリッサの起用でした。

アンジェラが直接アリッサを指名したというのは比較的有名なエピソードですね。

アンジェラ、最後まで最高のパフォーマンスを見せてくれるな。

最高。

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最後に

アンジェラは2代目のヴォーカリスト。

今度は初代ヴォーカリストの頃の曲を紹介してみようかな。■■


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