目まぐるしく変化するスリリングな音楽体験

今日の一曲-020

GOLDEN CUFFLUNKS / SIKTH

初期のアルバムは瑞々しい勢いに溢れていながら、でもおかしなリズムとおかしなコードも不意に飛び出してきたりして、スリリングな楽曲が満載でした。


振り回される快感

Embed from Getty Images

それでも、スペーシーなふわふわギター・サウンドが滑り込んできたり、かと思うとメジャー・キーのポップな展開に移ったりしてとにかく振り回される感じです。

 このぶん回される感じを快とするか不快とするかは好みの問題で、僕は予定調和からの逸脱についシンパシーを感じてしまうタチですから、耳がフックしてしまうんです。聴き込んだ結果、やっぱり好きじゃなかったとかインパクト勝負の無個性だったとか、ネガティヴに感じる事はもちろんあります。というか殆どがそういう感じです。でも極々たまに当たりを引くんです。

破壊と再構築

Embed from Getty Images

僕は、彼らのようなチャレンジ精神が溶け込んだ作品を観たり聴いたりすると、価値観というものは絶対的なものではないんだなってつくづく思います。

 ポップスを貶したい意図はまったくないと前置きしておきつつ、エクストリーム・ミュージックや現代音楽なんかの「破壊と再構築」によって、もうこれ以上ないかも知れないと思えた音楽大陸の裾野は、今でも拡張されていると思うんですよね。

 ジャンルを飛び越えたクロス・オーバーもどんどん発生すればいいなって思いますし、新しい試みには常にアンテナを張っていたいなって思います。

 シクスは2006年以来永らくアルバムを発表してなくて、たったの2枚の音源を長い間愛聴してきました。2015年にミニ・アルバム発表、からの2017年まさかのフル・アルバム発表で僕は目を疑ったわけです。

 まさかまだ続ける気があったなんて。

 いや色々の紆余曲折の末に作品をまた作ろうって話になったのかもね、そういう事ってあるある。でも1stから聴いていたファンとしては超嬉しいです。ちょっとマイルドになったのも彼らの成長でしょうし、かといって個性が死んでしまったワケでもありませんでしたから、贅沢はいえません。

最後に

過去の作品は本当に何度も聴いてきたので、別の機会にまた紹介したいと思います。過去作もパンチがキいていていいんだー。■■