【スティル・オブ・ザ・ナイト / ホワイトスネイク】白蛇という名の捨て曲ナシ神話
Still Of The Night from Whitesnake / Whitesnake (1987)
ホワイトスネイク。
というかまあ、デイヴィッド・カヴァデールでいいかもしれない。
通称デヴィカヴァ、HR/HM界隈に人々にはすっかりお馴染みですよね。
生粋のスター、デヴィカヴァ
世に登場したキッカケはかのディープ・パープルの三代目ヴォーカリストだから、最初っからスターだったんですよね、この人。
脱退後作った自分主導のバンドがこのホワイトスネイクです。
結成した当初はどちらかといえばブルーズ寄りのロックという雰囲気の楽曲をプレイするグループだったのですが、この記事で紹介する1987年発表7thアルバム「ホワイトスネイク」から三年前に発表の6th「スライド・イット・イン」のタイミングで、ジョン・サイクスが加入したんですよね。
つまりソコからグンとHR/HM寄りの音になったわけです。
ジョン・サイクスがもたらした功績は大きくて、7thアルバムにして世界的大ヒットを放ちます。
まあその後で、かなり面倒な揉め方で彼らは別れ別れになりますが、このアルバムはどこを切っても素晴らしいの一言。
アルバム自体の完成度が完璧過ぎて、いわゆる捨て曲なしのスーパー・アルバムなんです。
僕も何度このアルバムを聴いたかわからないくらいに大好きです。
聴く時はアルバム1枚を続けて聴く事が多いかなあ。
何度も何度も聴いてきたから、曲順通りに流れてこないと気持ちが悪いというのもあります。
それくらいの中毒性があるのは確かです。
そういう意味では1曲だけを切り取っても本来の意味で魅力が伝わりきらないと思います。
更にややこしい話もあって、このアルバムは何度か曲順を変えて発表された事もありどのバージョンが至高かという話題は人によってその価値観が違ってくるかもしれません。
今回紹介する「スティル・オブ・ザ・ナイト」は、アメリカ盤では3曲目、ヨーロッパ盤では1曲目、に収録されています。
初出はアメリカ盤でして、僕としてはこの曲でアルバムがスタートするユーロ・バージョンを実は一番気に入っています。
多分少数派でしょうか、
ドラマチックでいいと思うんですけども、デヴィカヴァの声も走ってる感じで。
このアルバム、全曲のギターをジョン・サイクスが担当していまして、ところがPVに登場するギタリストは別人で、エイドリアン・ヴァンデンヴァーグとヴィヴィアン・キャンベルという、これまた有名人です。
まあ、レコード・セールスを勘案しての決定だったんでしょうけど、やっぱり実際にレコーディングしたプレイヤーでツアー回ってほしいって僕なんかは思うのですが。
とにかくこのアルバムは売れまくったんですよね。
ロック・シーンがキラキラしていた一番豪華だった時代に発表されて本当に良かったと思います。
もしこれが1990年代に入ってからの発表だったら、ここまでの成功には繋がらなかった可能性もありますからね。
作品のすばらしさは決して失われないとは思いますが、商業的成功を手に入れられるかどうかは時代性の影響が大きいという事を歴史が物語っています。
最後に
さてデヴィカヴァの話も出た事ですし、いずれディープ・パープルあたりのレジェンド・バンドにも話を移していきたいですね。
いやわかりません、気まぐれに生きます。■■
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