【モンキー・ビジネス / デンジャー・デンジャー】ハード・ロックってのは、エロいからいいんだよな(←違)

Monkey Business from Screw It! / DANGER DANGER (1991)

L.Aメタル。なんでしょうこの口に出すとなんとも甘酸っぱい香りが鼻の奥を刺激して、デリケイトな想い出を思い出した時みたいに顔が火照ってくるような。


1980年代の終焉

1980年代、世界がいやアメリカが最も能天気だった(で、いられた)時代に、ロサンジェルスで生まれたこの潮流は、実は日本人だけが勝手にそう呼称したカテゴライズに過ぎないそうです。

ただ、あまりに分かり易い命名だったのは間違いないと思います。

事実僕などはL.Aメタル風の音、といわれればなんとなく音像がイメージできますし、時々はL.Aメタルぽい楽曲を聴きたくなりますしね。

ところで、L.Aメタルのコトをシレっと書き綴ってますが、今回紹介したいバンド「デンジャー・デンジャー」は、L.Aメタルにカテゴライズされていませんw。

はあ?っとか思わない、ソコ。

彼らのデビューはギリッギリ80’で1989年。

世間的にはというか、メタル界隈では一旦L.Aの潮流も落ち着いた感じが漂っていて、更にはシアトルからのグランジ・ムーブメントがヒタヒタと背後から忍び寄ってきたタイミングでした。

その後のグランジ系バンド達の登場によってメタルは壊滅状態に陥ります。

HR/HMは一瞬で絶滅危惧種になりました。

もう本当に一瞬の出来事でした。

派手で髪の毛を逆立てた美しい顔立ちのバンドマン達はメディアから消え、短パンに髭面で粗野な雰囲気のミュージシャンで溢れかえりました。

そんなタイミングでデビューした彼らの音は、哀しくなる程「L.Aメタル」然としていたんですよ。

しかも、クオリティが高かった、と今でも思います。

しっかり構築されたショウ・ビズ方程式に則った、ハイクオリティな商品だったんですよね。

MTVによるプロモーションも既に確立されていたし、仮に途轍もないアタリにならなくとも大ハズレもまたない、ように思えました。

1989年というタイミングは、本当にギリギリ世界が塗り替わる直前だったんです。

L.Aの残り香

デビューから2作目にあたる本作「スクリュー・イット」の出来栄えは決して悪くないと思います。

ポップなメロディとハードな音作りは、デビューがあと3年早ければと思わずにはいられません。

この能天気な明るさは、今聴いてもブレてないなあと思います。

歌詞はちゃんと追いかけていないんですが、多分まあまあつまらないコトを歌っているんじゃないかと想像してしまっていますw。

でもそれでいいんです。

そういう能天気で大して意味のないコトを歌いながら笑っていられる人生は、望んでも手に入らないコトの方が多いのですから。

さてこの曲は、綺麗なお姉さんもたくさん登場するし分かりやすくL.Aっぽい。

そう、L.Aメタルに美しい女性はつきものなんですよね。

色っぽくて男好きのする女性が、なんの遠慮もなく輝き放っていられた幸せな時代だったんですね。

曲を聴いていただけると判ると思いますが、とっても聴きやすいでしょう。

これもまた「メタル」の範疇に片足くらいは突っ込んでいる音なんですよね(どちらかといえばハード・ロックか)。

メタルは何も、怒りや暴力だけを表現しているわけではないんですよ。

最後に

スリップノットやアイアン・メイデンの次にこんな曲を聴いて音楽的な世界観の広がりを感じていただけたら、これ幸いです。■■