スレイヤー第一期の終焉、この頃はまだ全員長髪だったって事覚えてる?

今日の一曲-060

1990
SEASONS IN THE ABYSS / SLAYER
シーズンズ・イン・ジ・アビス / スレイヤー

速くないSLAYERを。

第1期、と呼んでいいのか、最初のメンバー・チェンジが起こる直前の1990年発表5thアルバムがこれです。

事実、最初期メンバーの集大成的な内容になっていると思います。

僕としては、初代ドラマーのデイヴ・ロンバードのプレイに惹かれてスレイヤーを聴き始めたようなものですので、本アルバム発表後脱退を表明した時は、気分が相当に落ちました。

デイヴのドラムがないスレイヤーはスレイヤーなのか?とさえ感じていましたけど、実際はデイヴが抜けても全くスレイヤーはスレイヤーのまんまでした。

それは喜ばしいコトなのかそうではないのか、少々迷うところでしたが。

デイヴ・ロンバードの異質な個性

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いずれにせよ、このアルバムで聴ける彼のドラミングは相変わらず個性的で素晴らしいと思います。

デイヴの「ドタドタと忙しげなタム回し」はもはや様式美の領域に到達していませんか。

何より、この味わいは彼以外に表現している人が滅多にいないんですよね。

彼ほどのテクニックを持っているプレイヤーはいるけど、この超個性に到達している人はかなり限られるんじゃないでしょうか。

ギターソロの変さ加減

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あと「妙ちきりんな方向にコントロールを失って飛び去る」がごときギター・ソロ・メロディが、この頃にはすっかり調教済みのファンにとって「期待したスレイヤー」であったろうと思います。

今聴いても、ギター・ソロは不思議ですよね、何故かカッコいいんですが。

全然バッキングと合ってない箇所があるんだもの。

しかし彼らはその方法論での攻勢を緩めはしません。

楽典的にどうだとか、そんなつまらない理屈を超越した音楽を、彼らは作り出している、のだと思います。

最後に

この曲はミドル・テンポながらスレイヤーの良さが殆ど全部詰め込まれているように思いますので、いかれたスピードで走り抜ける曲はちょっと……、という向きの人にこそ聴いてもらいたいなって思います。■■


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