80年代への愛が溢れまくり!ザ・リーサルウェポンズ(THE LETHAL WEAPONS)を今すぐチェックして!
ヤバいグループが存在しています、勿論イイ意味で。パッと聴いた感じ、グループ名は微妙にダサい雰囲気があって、グループ・ショットを見てもなんだかコミカルだし、まあイロモノかな、なんて思ってスルーしてしまいがちじゃないでしょうか。特に、純粋メタル・リスナー諸兄の皆さんは。
しかしちょっと待ってください。
彼らの活動内容は、実に巧みに構成されたオマージュ、リスペクトに溢れており、特に1980年代に憧憬のあるオジには、下手すると涙を流してしまう可能性すらある作品を発表しているんですよ。
あ、かるーいエントリですので気楽にお付き合いくださいませ。
まずは基本情報だけ入れておきましょうか。
ザ・リーサルウェポンズってどんなグループ?
- 日本人とアメリカ人の2人組ロックユニット
- AI-KID(アイキッド)
- 群馬県前橋市出身
- 年齢非公表
- 立ち位置は向かって右
- カバーを除く全楽曲の作詞・作曲、ライブ演出、大半のミュージック・ビデオの監督を務める
- 衣装アイデアやロゴデザイン、一部の小道具製作等も手掛けている
- アメリカンフットボールのヘルメットを被り黄色いオーバーオールを着用
- サイボーグジョーやファンからは「センセイ」と呼ばれている
- 新たな音楽スタイルやライブ形式、MV中に出てくるキャラクター等を次々に生み出す発明家という設定
- サイボーグジョー(CYBORG JOE)
- ボーカル
- アメリカ合衆国オハイオ州出身
- 年齢非公表
- 立ち位置は向かって左
- 赤いバンダナにティアドロップ型サングラス、ノースリーブのダウンジャケットを着用
- バンドの歌詞は全てアイキッドの経験や嗜好を反映したものであるが、ジョーはその意図を世間に向けて代弁するために造られたサイボーグ(人造人間0810)という設定
- 元英語教師
- 東京都中野区の都立家政を主な拠点に1980年代から1990年代に掛けての日米の音楽、映画、ゲーム文化等へのリスペクトを散りばめた作品をYouTube中心に発表している
- 2017年に老舗ゲームセンター「ミカド」で結成
- 2019年「80年代アクションスター」MVをyoutubeで公開した日から活動が始まっている
- 当初はアイキッドの個人レーベル「イロモンレコード 」からアルバムを発表、配信していたが、2020年には10社ほどの契約オファーの中からソニーミュージック内SME Recordsより1stシングル「半額タイムセール」でメジャーデビューを果たす
どうですか、興味沸きましたか。とにかくイロモノ感を恥じる事なく発奮していることは伝わったかと思います。じゃあ実際に作っている楽曲はどうなのよって話だと思うので、デビュー曲から聴いてみましょう。あそうそう、彼らの特徴の一つで、全曲MVが存在しているってのがあります。今の時代を色濃く反映していますよねえ。
[MV]『80年代アクションスター』THE LETHAL WEAPONS – 80’s Action Star [EngSub]
このMVを2019年時点で投下しているのって、ちゃんと時代の流れをキャッチしていますよね。今でこそ80’の味わいに対してリスペクトしている映像コンテンツや楽曲って溢れかえっていますが、こういう方向性で世に出て行こうという作戦に全振りしているセンスが最高です。一回聞いたら、もう一緒にライヴで歌えちゃうっていうキャッチーさは正義。
では次。
[MV]『昇龍拳が出ない』THE LETHAL WEAPONS – Shoryuken Doesn’t Come Out [EngSub]
おじさんホイホイの鉄板ネタと言えるでしょうか。ストⅡをリアルタイムで知っている世代にとっては、メロ聴くだけで原曲がピンときますよね。言ってみれば「エアーマンが倒せない」的なアプローチなので、初めて聴くような方向性ではないワケですけど、まず出音の80年代感がヤバくないですか、ヤバいでしょ。シンセポップでストⅡの曲っていうアイデアもナイス。歌っている内容が著しくマニアックではないという部分も、広くリスナーを獲得出来るいい作戦ですよね。でこの曲も一回来たら一緒に歌いたくなる系で、この精神ってメタルだと思うんですよね。
では次。
[MV]『デンジャーゾーン』 (映画「 トップガン 」非公式ソング) THE LETHAL WEAPONS – Danger Zone
カヴァーもやっちゃう、みたいなね。もはや原曲の歌詞とかガン無視でサビの歌いたいところだけ残しました、みたいなね。でもこれってコミカルで楽しいけど安物という印象とはまた違う気がしませんか。好きなものを好きな形でしかもみんなで楽しめる形で再構築するのって、滅茶苦茶アリなんじゃないかって思うんですよね。
では次。
[MV]『川中島の戦い』 THE LETHAL WEAPONS – Battle of Kawanakajima
フッツーにカッコよいじゃん。アレンジはうっすら80’を感じさせる部分はありつつも、サビに向かって疾走していくタイプのハードロックで、G・ソロもちゃんと熱い旋律でグっときちゃいませんか、グって。スタンスは崩さずしっかり聴かせる曲も繰り出す辺り、決して底の浅いコミック・バンドではない事が感じられます。ももいろクローバーZや上坂すみれらへの楽曲提供でも知られるアイキッド・センスがさく裂しています。
では次。
[MV]『さよならロックスター』ハリウッドザコシショウ ver. THE LETHAL WEAPONS – Sayonara Rock Star [EngSub]
この曲はエディ・ヴァン・ヘイレンへの愛情あふれる曲となっていて、ヴァン・ヘイレンの曲を知っているリスナー諸兄にはニヤリと出来る部分が多々あるんじゃないでしょうか。やはりここでも耳に刺さるのは楽曲の良さとアレンジの良さでしょうか。キーボード、シンセサイザーの使い方が、40~50歳のオジにグサグサ刺さってくる感じ。聴き始めたら掘り下げずにはいられない魅力が溢れかえっているんですよね。
最後に
そうですか、気に入りましたか。僕は現時点で爆裂追い掛けているという程の情熱を持っているワケではないのですが、常に視界の端っこで姿を捉え続けている感じで気にはなっています。彼らはコンセプトが良いと思うし作品もクオリティが高いので、色々な人の聴いてもらって人気モノになって欲しいなって思っています。■■
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