【オススメ】今一番グラマラスなロックを聴かせてくれる「ザ・ストラッツ」の魅力とは
比較的ロック寄りのバンド「ザ・ストラッツ」について「このバンドは紹介してなくてはならない」という勝手な使命感を感じてしまったワケです。
かくいう筆者も最初は全っ然スルーしていたのですが、僕が配信しているポッド・キャストで一緒におしゃべりしている「しーさん」に紹介してもらい、彼らの素晴らしさに気が付く事が出来ました。
主にメタルをお聞きになられているリスナー諸氏の中にはもしかしたら、彼らの事をご存じない方もいらっしゃるかもしれないと思います。
もしあなたが彼らをご存じないなら、どうか騙されたと思って本エントリを一読いただければと思います。
ザ・ストラッツってどんなバンド?
- 2012年に結成された、イギリス・ダービー出身のブリティッシュ・ロック・バンド。ボーカリスト:ルーク・スピラー、ギタリスト:アダム・スラック、ベーシスト:ジェド・エリオット、ドラマー:ゲティン・デイビスの4人編成。
- クイーン、AC/DC、ザ・ダークネス、ザ・ローリング・ストーンズ、エアロスミス、マイケル・ジャクソン、等のミュージシャンに強く影響を受けたサウンドは、デビュー直後から本国イギリスで人気を博す。ルークの衣装は、かつてフレディ・マーキュリーの衣装をデザインしていたザンドラ・ローズの手によるものである事が有名。
- ライヴ・バンドとしての評価が高く、ザ・ローリング・ストーンズ、ガンズ・アンド・ローゼズ、フー・ファイターズといったビッグ・バンドのオープニング・アクトを次々と務めた。
ザ・ストラッツのスター性
事件と呼べるような新人バンドの登場は数えるほどしかないわけですが、彼等のデビューはそんな事件の一つでしょう。
既に単独来日公演やサマーソニックへの出演など、日本でも着実にファンを獲得しており、彼らのアルバムを聴くコトは、ロックを愛するすべての人にとって、幸せな出会いとなるんじゃないでしょうか。
バンドの音を一聴してまず驚かされるのは、ヴォーカリストであるルークの声と歌いまわしです。
「え?フレディ?」
フレディ・マーキュリーそのもののヴォーカルに、最初はつい苦笑してしまうかもしれませんが、ソコで引き返してはいけません。
彼らは、ルークのヴォーカルという分かりやすいフックを持ちつつも、バンド・サウンドとしてのクオリティが非常に高い集団です。
曲の作り込み、アレンジの煌びやかさ、そしてハード・ロック源流に繋がるエッジの効いたサウンド、更には往年のグラム・ロックを思わせるセクシーなステージング、どれをとってもスターの素質充分と言えるでしょう。
彼等のライヴは、ただ見せる、聴かせる、だけではなく、オーディエンスを楽しませようとあの手この手でステージと客席の隔たりを失くそうとします。
ルークはどの映像でも常にステージを心の底から楽しんでいるように見え、正に、観客と一体となりショーを作り上げるロック・バンドです。
Everybody Wants / THE STRUTS (2014)
Original U.K. version (2014)
- “Roll Up“ Writer(s):N.Butler,R.Hedges,A.Slack,L.Spiller Length:3:08
- “Could Have Been Me“ Writer(s):R.Parkhouse,S.Spiller,G.Tizzard,J.Wilkinson Length:3:07
- “Kiss This“ Writer(s):P.Slack,L.Spiller,G.Tizzard,J.Wilkinson Length:2:57
- “Put Your Money on Me“ Writer(s):G.Alexander,A.Slack,N.Southwood,L.Spiller Length:3:35
- “She Makes Me Feel“ Writer(s):R.Parkhouse,A.Slack,L.Spiller,G.Tizzard,J.Wilkinson Length:2:38
- “My Machine“ Writer(s):N.Butler,R.Hedges,A.Slack,L.Spiller Length:3:08
- “You & I“ Writer(s):R.Parkhouse,A.Slack,L.Spiller,G.Tizzard,J.Wilkinson Length:3:24
- “Dirty Sexy Money“ Writer(s):N.Butler,R.Hedges,A.Slack,L.Spiller Length:3:57
- “Let’s Make This Happen Tonight“ Writer(s):A.Slack,L.Spiller Length:3:17
- “Black Swan“ Writer(s):A.Slack,L.Spiller Length:3:24
- “Where Did She Go“ Writer(s):L.Matone,L.Spiller Length:3:53
U.S. reissue (2016)
- “Roll Up" Length:3:07
- “Could Have Been Me" Length:3:07
- “Kiss This" Length:2:57
- “Put Your Money on Me" Length:3:33
- “Mary Go Round" Length:3:19
- “Dirty Sexy Money" Length:3:57
- “The Ol’ Switcheroo" Length:3:42
- “She Makes Me Feel Like" (Previously available as “She Makes Me Feel") Length:2:38
- “Young Stars" Length:3:23
- “Black Swan" Length:3:24
- “These Times Are Changing" Length:3:26
- “Only Just a Call Away" Length:3:04
- “Where Did She Go" Length:3:54
Japan reissue bonus tracks (2017)
- “Put Your Hands Up"
- “My Machine"
- “We Will Rock You" (Queen cover)
- “Kiss This" (Acoustic)
- “Could Have Been Me" (Acoustic)
2014年7月28日に発表、イギリスのアルバムチャートで最高52位をマークしています。
2015年後半、EP「Have You Heard」のプロモーションで北米をツアーした後、新トラックを追加した1stアルバムのリイシュー盤で米国デビューする事が伝えられました。
現在3枚のスタジオ・アルバムを発表済の彼等ですが、1stから紹介です。
PUT YOUR MONEY ON ME / THE STRUTS
プット・ユア・マネー・オン・ミー
ルークによるインスタグラムの投稿とゲシンによるツイートを通じて、「エヴリバディ・ウォンツ」のリイシュー盤には、新曲に加えて2014リリース盤からの殆どの曲のリマスターor再録音が含まれると伝えられます。
新曲は5曲(「Mary Go Round」、「The Ol’Switcheroo」、「Young Stars」、「This Times are Change」、「Only Just a CallAway」)、オリジナル盤からは3曲(「My Machine」、「You & I」、「Let’s Make This Happen Tonight」)が外され合計13曲のアルバムとなり、アメリカ盤は発表されました。
曲を聴き進めていくと単なるクイーン・オマージュのモノマネ・バンドではない事がお分かりいただけると思います。
彼等の音楽世界には、AC/DC、クイーン、ザ・ダークネス、エアロスミスといったロック大陸の伝説的なバンド達がもっている精神性が溶け込んでいます。
単純な模倣ではなく、深いリスペクトを感じさせてくれるんですよね(お若いのに本当に心から立派だなって思う)。
ぱっと見では、ルークをアイドル化したビジネス・バンドか?とか思いがちですが、彼等はちゃんと自分達で曲を作り、しっかりとファンと触れ合うためにライヴを多くこなしてきています。
お客さんと一緒になってに楽しい時間を作り上げようとする彼等のバイブスは、とてつもなくクールだと思いました。
これぞエンタテインメント。
「Put Your Money On Me」はアルバム4曲目なんですが、正直このアルバムはどこを切ってもおいしい、捨て曲なしの名盤です。
どの曲を取り上げてもいい中この曲を選んだのは、アルバム中、なんだか幸せな空気を一番感じる曲だったから、或いはやんちゃな男の子のちょっと悪戯な強がりや、気になる女の子に対する少しカッコつけたプローチに、愛おしさを感じたからです。
最後に
youtubeには、かなり小さいハコでのライヴ・シーン動画もアップ・ロードされているので気が向いたらチェックしてみてください。
次の来日公演は、絶対に行きたいって思っています。
その時元気でいられますように。■■
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