イングヴェイのナニが良いって、弾いてる時の顔が最高やろ

今日の一曲-073

1984
FAR BEYOND THE SUN / YNGWIE MULMSTEEN
ファー・ビヨンド・ザ・サン / イングヴェイ・マルムスティーン

HR/HMの世界は広大で、同じ音楽のグループとして扱っていいのだろうか?と思えるほどに様々な音像、スタイルが存在していますよね。

もはやカテゴライズは意味をなしていないと言えますが、共通性もいくつかは残されています。

例えば「熱さ」とかね。

この「言葉にするとあまりにチープ」な特徴は、しかしHR/HMの根底を常に流れる地下水脈だと思います。

好みを軽く飛び越えて来る

僕は比較的騒々しいタイプの音楽を好んで聴くほうだと自分では思っています。

しかしメロディやハーモニーの整合性が嫌いなのかといいえばそうではなくて、むしろアカデミックな音楽教育を受けた経験も手伝ってクラシカルな楽曲も好きだったりします。

だのにそんな僕は、クラシカルな要素というものをHR/HMにはあまり求めません。

どうせならそのあたりの好みが合体すればいいのにと思いつつも、何故か融合するコトはありませんでした。

いわゆる「様式美」系のサウンドや作品には、手が伸びにくいんです。

しかし、そうはいってもどうしても避けて通れない作品というヤツがいくつか存在していまして、これはもう好みだとかジャンルだとかを問答無用に飛び越えて、僕の心臓を貫いていきます。

貫くと同時に、熱いナニかを胸に残して。

この曲は正にそんな曲です。

下品な魅力に気がついてしまった

テーマのコード進行そのものが強烈に扇情的で素晴らしいのは言うまでもありません。

いわゆる「速弾きギター」というヤツで、正直ここまで「弾き倒す」ギタリストは彼をおいてそういません。

テクニック的な解説はいくらでもできるのでしょうが、とりあえずはそういうのを一切無視してくれていいと思うんです。

楽器演奏を極めていくと一つの到達点として、ここまで「弾く」コトができてしまうんですね。

そうまでして表現しようとしている世界観の「憂い」も個性的で説得力があります。

ただ単にスケールにおさまる単音を高速にピッキングしているだけにとどまらない、ある意味で非常にワイルド、もっといえば苛烈に下品な魅力が溢れています。

「美醜の対比」というものに僕は強く惹かれがちで、この曲などにはそういう感動を覚えちゃうんです。

魂のプレイ

彼はインストだけじゃなくて別のヴォーカリストを擁した形での作品も発表しています。

でも僕としては、イングヴェイを聴く時は、流麗なフィンガリングを思い浮かべながらギターの音だけがドヤ顔して無遠慮に迫ってくるような作品がいいなって思うんです。

最初はちょっと驚くかもしれないですね。

僕は最初かなり驚いて否定的な捉え方をしていました。

でも超有名曲だったコトもあって、何度も耳にする内になんだか胸の奥がうずいてしまいました。

「メタルの魂」なんていうと恥ずかしすぎてきゃーやめて顔みないでって感じですけども、そういうモノを感じてしまったのだから仕方ありません。

最後に

そして僕は反応せざるを得なかったというわけです。

この頃の彼はは、とにかく神がかっていると思います。■■


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