プリンセス・ジブリが意外にもアリな件

Embed from Getty Images

こういうネタ風コンピレーションというのはこれ迄も散々買ってきました。

ほぼ9割の確率で買わなくても良かった音源なのですが、それでも時々出来上がってしまう1割の傑作の為に何度もテをだしてしまう僕なのDEATH。

そして今作はその1割に含まれる当たりアルバムでした。


企画そのものは如何にも飛び道具的な内容といえるのに、そのクオリティたるや侮るべからず。

アレンジが安易でないのと、確かな技術で説得力のある演奏に仕上がっています。

スクリーミングも本気度が高いし。

普通の女性ヴォーカルを部分的に被せているのはジブリファンに向けた判りやすさサービスでしょうか、これも悪くないです。

全編ゴリゴリのデスメタル押しでもなく、曲によってはデジロック調のものがあったりして適度なコントラストもあります。

まあ、ジブリファンの視点だけで聞くとたぶん苦い顔をされるんだろうなーと想像するわけですが、手を抜いていない作品であることは伝わるんじゃないかなと思います。

単に演奏録り直してデスVo.乗せただけじゃこうはならないですから。

じゃ聴いてみましょう。

となりのトトロ

手始めはこんな感じからです。

原曲をほぼそのままメタリックなアレンジにした感じで、サビの疾走感が意外にもカッコいいメロ・スピになってて驚きませんか。

演奏はディサルモニア・ムンディというバンドで、彼らのオリジナル曲は以下から。


崖の上のポニョ

この曲はカバーとか抜きにして、すっかりカッコいい曲に仕上がっています。

サビなんか聞くと、一緒にライヴで歌いたくなりませんかなりますよね、ええ。

僕は気に入りましたYO!

演奏はデストレイジというバンドでして、彼らのオリジナル曲は以下。


紅の豚

加藤登紀子の原曲をほぼそのままアレンジ変えた感じですが、これはこれでちゃんと成立しているのが不思議です

特筆は、全曲にもあった中間の間奏をGソロに置き換えてるところでして、なんとも熱いんですよ。

グっと来た。

演奏は先述のディサルモニア・ムンディ。


ゲド戦記

テル―の歌がこうなりますか。

メロディが大きい流れの曲なので、メロ・コア的なアレンジでも似合いそうだなーって思いましたが、これはこれで広がりを感じるいい解釈ですよね。

ツイン・リード・ギターが意外に合うんですねー、へー。

演奏はブラッド・ステイン・チャイルドという日本のバンドでして、彼らのオリジナル曲は以下。


天空の城ラピュタ

この曲も完全にイイ意味で想像を裏切られるというか、曲のポテンシャルに気づかされるというか、そんな感じです。

サビにスクリームを重ねるアイデアが素晴らしいと思いませんか。

マイナー・キーの曲なので、北欧あたりのメロディック・デス・メタルやブラック・メタルがもつ、荒涼とした冷たさに似たフィールになっているなと感じました。

演奏は先述のディサルモニア・ムンディ。


風の谷のナウシカ

これは、単なるカバーを域を超えている名アレンジだと思います。

この曲にこういうイメージの可能性があった事なんて、誰が気づいていたでしょうかいや気づいていませんでしたよね。

原作の色々なシーンが脳裏をよぎるのは僕だけではないと思います、天晴。

演奏はネロアルジェントというバンドで、彼らのオリジナル曲は以下。


魔女の宅急便

最後はこの曲です。

このアルバム中、一番バックの演奏がカッコイイと思ったんですよね。

歌の後ろで鳴っているギターのリフが、ついつい耳を持っていかれるレベルでカッコいいんですよね。

Gソロもツボを押さえたプレイが光ります。

このセンスで作ったオリジナル曲を聴きたくなりませんか。

演奏は先述のデストレイジ。


最後に

いかがでしたでしょうか。

メタルを愛する諸兄各位にとっては、なかなか楽しんでいただける内容だったんじゃないかなと。

演奏しているバンドで、気になったグループを見つけられたら幸いです。

ちなみにこのコンピレーションはなかなか好評だったそうで、翌年に「その2」が発売されましたが、僕はもう追いかけませんでした。■■