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【厳選】’80年代末期「バンドブーム」を代表する50バンドを解説&名曲紹介(懐かCM付まとめ一覧)

ジャンルを切り開いた開拓者

38.すかんち

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  • 1982年活動開始、1990年メジャー・デビュー、1996年解散、2010年活動再開、その後断続的に活動継続中
  • 代表曲:恋のT.K.O.、恋のロマンティック・ブギ、恋のマジック・ポーション、うそつき天国、and more…

’80年代後期バンド・ブームにおいて、最も歌謡曲的なフィーリングを用い、且つ’70年代ロックへの強烈なリスペクトを同時に表現したのは、彼らだけだったように思います。

インディ時代から、メンバー全員がコーラスをとる楽曲を発表しクイーンのようにゴージャスな歌唱イメージを確立し、随所に散りばめられたオマージュ的フレーズがロック・ファンのマニア心をくすぐってくれていました

ローリー(寺西 一雄:Vo.)の、コミュ障なのにお調子者というキャラクタも親しみやすく、TV出演後はタレントとしての人気も高まります。

恋のショック療法(1990)
恋のT.K.O.(1990)
恋の1,000,000$マン(1990)

39.MARCHOSIAS VAMP(マルコシアス・バンプ)

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  • 1985年活動開始、1990年メジャー・デビュー、1996年解散
  • 代表曲:薔薇が好き、 シセリアのまつげの下で、and more…

インディ時代に3枚のアルバムを発表した後、「イカ天」に出演した事をきっかけにメジャー・デビューを果たしました。

彼らは手厳しい事で有名だった「イカ天」の審査員から絶賛されまくりますが、初登場時の放送回が「たま」のグランド・イカ天キングをかけた5回目の防衛戦で、惜しくも敗退します。

しかしあまりにももったいないという事で翌週に仮キングとして異例の再出場権を得て、結果的に彼らは連勝を繰り返し、見事4代目グランド・イカ天キングの栄光を獲得したのでした。

演奏技術が非常にレベルの高い仕上がりのグループでして、’80年代後期バンド・ブームで、グラム・ロックを表現していたのは彼らのみだったと思います(「すかんち」はグラム・ロック的ではありましたが他のロックも広くフォローしていました)。

今聴いても秋間経夫(Vo.、Gt.)の艶っぽく淫猥な印象の歌唱(褒めてる)が、特徴的で耳に残りますね。

バラが好き(1987)
FAKE(1990)
シセリアのまつげの下で(1992)
【CM】ビクター CDioss X750(1990)

40.LÄ-PPISCH(レピッシュ)

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  • 1983年活動開始、1987年メジャー・デビュー、2005年解散、2007年活動再開、現在活動中
  • 代表曲:パヤパヤ、リュックサック、RINJINI、and more…

日本で一般的なレベルにまで「スカ」という音楽ジャンルを広めたのは、間違いなく彼らでしょう。

その後、パンクやメロディック・コアの方面で更に進化することになる「スカ」は彼らの登場以前と以降では、明らかに知名度が激変しました。

TVCMとのタイアップも多く、ホーンセクションとカッティング・ギターにより生み出されるスカ特有のアフター・ビートが一気に認知されたんですよね。

メイン・ヴォーカリストがトランペットを持っているというルックスも超個性的で、この感じが当時爆裂にオシャレでしたねえ(懐)。

パヤパヤ(1987)
OUR LIFE(1988)
Rinjin(1989)
【CM】ビクター CDioss(1989)

41.THE COLLECTORS(ザ・コレクターズ)

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  • 1986年活動開始、1987年メジャー・デビュー、現在も活動中
  • 代表曲:太陽はひとりぼっち、TOO MUCH ROMANTIC、世界を止めて、and more…

加藤ひさし(Vo.)を中心に結成し、ブリティッシュ・ロックのイメージを強く打ち出したロック・バンドとしてインディでの活動を開始します。

デビュー以来、モッズ系バンドとしての色を変える事なく作品を発表し続けており、現在も活動を継続しています。

歌メロが美しく心地よいサビを聴かせてくれる楽曲が多く、ミュージシャンの間でも彼らのファンを公言する人が多い事でも有名です(ローリー、トモフスキー、etc.)。

とにかく曲が良いので、ご存じない方はぜひ聴いてみて欲しいですね。

太陽はひとりぼっち(1988)
TOO MUCH ROMANTIC(1987)
世界を止めて(1993)

42.THE NEWEST MODEL(ザ・ニューエスト・モデル)

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  • 1985年に中川敬を中心に結成、1993年までの8年間活動し解散
  • 代表曲:雑種天国、ソウルサバイバーの逆襲、ソウル・フラワー・クリーク、and more…

日本のミクスチャバンドとしてかなり早い段階でその可能性を広げまくったバンドです。

ストレートなパンク・バンドとしてスタートするも、その音楽性は拡大を続け、サイケデリック、ソウル、ファンク、へと広がり、果てはカリプソなどのルーツ音楽にまで接近しました。

ニューエスト・モデル解散後も、当時のレーベル・メイトだったバンド「メスカリン・ドライヴ」と合体する形でバンド「ソウル・フラワー・ユニオン」を結成し、活動を継続しています。

とにかく、この時代にこの音を既に演奏していた事が驚異的で、日本のソウル・シーンは彼ら、というか中川敬(Ve.、Gt.)によって一般層に迄開かれたと言っても過言ではないかも知れません。

ソウルサバイバーの逆襲(1989)
知識を得て心を開き自転車に乗れ(1991)
ソウル・フラワー・クリーク(1992)

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