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【厳選】’80年代末期「バンドブーム」を代表する50バンドを解説&名曲紹介(懐かCM付まとめ一覧)

J・POPの裾野が拡大

この時代のミュージック・シーンがどれ程多様性に満ちていたのかはわかっていただけているかと思います。

つまりジャンルとしての流行ではないって事ですよね。

この時代のJ・POP界隈では、後何十年とミュージック・シーンに影響を与え続ける事となるバンドや曲が、生まれていました。

その総てを紹介出来ないのはもどかしいのですが、出来るだけピックアップしてみます。

24.UP-BEAT(アップ・ビート)

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  • 1981年活動開始、1986年メジャー・デビュー、1995年解散
  • 代表曲:Time Bomb、Dear Venus、Rainy Valentine、Tears Of Rainbow、and more…

当時のバンドとしては珍しく、ツイン・ギターにキーボードも含む、6人組です。

歌メロのキャッチーさが特徴で、一度聞けば口ずさめるようPOPな楽曲が強力な武器でしたが、演奏力は高くギター2本のアレンジはロック・ファンを唸らせるものがありました。

当時の華やかなバンド・シーンを象徴する良い意味での「俺様感」があり、女性ファンが非常に多かったグループです。

Dear Venus(1988)
Hermit Comlex(1988)
Tears Of Rainbow(1989)

25.米米CLUB(コメコメクラブ)

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  • 1982年活動開始、1985年メジャー・デビュー
  • 1997年解散、2006年活動再開、現在活動中
  • 代表曲:Shake Hip!、Sure Dance、Funk Fujiyama、浪漫飛行、君がいるだけで、and more…

バブル期をこれほど象徴したバンドは彼ら以外にいないと思います。

ホーンセクションを大胆に取り入れ、ダンサーも含めると10名以上の大所帯バンドである事自体珍しい事でした。

高い演奏力、歌唱力を兼ね備えていながら、世間を煙に巻くが如くユーモアと冗談の空気を纏っていたのも、彼らの個性でした。

当時LIVEの豪華さが話題になるほど、莫大なコストをかけてイベントを作り上げていたのも懐かしいですね。

Shake Hip!(1986)
Sure Dance(1987)
【CM】SONY マルチディスクプレイヤー(1989)
【CM】JAL沖縄「夏離宮」(1990)

26.BARBEE BOYS(バービー・ボーイズ)

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  • 1982年活動開始、1984年メジャー・デビュー、1992年解散、2018年再始動
  • 代表曲:三日月の憂鬱、目を閉じておいでよ、女ぎつね On The Run、Chibi、and more…

彼らの編成も珍しい構成で、男女のツインボーカルに加えて、KONTA(Vo.)がソプラノ・サックスも担当する事で、バービーの音はバービーにしか出せない、というオリジナリティを持っていました。

歌詞がなんというか、「男女のエロ漫才」とも言うべきかなーりセックシーな内容なのですが、生々しい痴話喧嘩を覗いているような感覚を覚えて、目が離せなくなったものです。

殆どの曲を作曲したギタリストのイマサ(いまみちともたか)もルックス、プレイ共に個性的です(当時筆者は彼のルックスに心酔していました)。

ロカビリーやR&Rをベースにしたプレイにが定評があり、ミュージシャンの間でもファンが多いそうで、様々なミュージシャンとのコラボレーションや楽曲提供、プロデュースなど、多方面で活躍されています。

目を閉じておいでよ(1989)
三日月の憂鬱(1989)
ノーマジーン(1990)
【CM】明治チョコバー「BODY」(1989)

27.THE BELL’S(ザ・ベルズ)

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  • 1988年活動開始、1989年メジャー・デビュー、1992年解散
  • 代表曲:Meridian High School、空には溢れる星がずっと前からあった、Radio Radio Radio、and more…

軽快なビートに印象的なサビの楽曲を多く発表していた、ビート・ロック・バンドでした。

今でいうところのガレージっぽさもあったように思いますが、筆者が一番印象に残ってしまっているのは音ではなく(失礼!)、白石浩介(Vo.)のステージ上でのルックス、及びアクションです。

顔面は骨っぽい男らしい端正なお顔立ちなのですがソレはいいとして、彼多くの場合で半ズボンなんですね。

短パンのデニムにハイソックス、という衣装で登場する事が多く、そこに加えて金髪のボブorセミロングというルックス。

これ、どう考えても目立つでしょう。

最初は見た目でナンジャコリャと思ったものですが、曲を聴くとノリが良くてサビは一発で覚えられる感じだったものですから、直ぐに気にったのですけどもね。

The Love Song(1988)
Radio Radio Radio(1989)
空には溢れる星がずっと前からあった(1990)

28.爆風スランプ(ばくふうすらんぷ)

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  • 1981年活動開始、1984年メジャー・デビュー、1999年活動休止
  • 代表曲:RUNNER、ひどく暑かった日のラブソング、リゾ・ラバ、and more…

’80年代初頭に登場した彼らは当初コミック・バンド的なイメージが強いグループでした。

出演してはセットを破壊したり火を使ったパフォーマンスを行ったりカメラにのぼったりするなど、色物的な存在だったのですが、1988年発表のシングル「RUNNER」をきっかけに、スター・バンドへと成長していきました。

というか元々メンバー全員が優れたミュージシャンだったわけで、演奏技術もハイレベルでしたしヒットが出始めてからの楽曲はいずれも素晴らしい作品が多く生み出されています。

初期を知っている身としては、あの破天荒さが薄れていくのはさみしい気持ちでしたが、’80年代後期バンド・ブームを代表する存在となったのは間違いありません。

ひどく暑かった日のラヴソング(1988)
Runner(1988)
リゾ・ラバ Resort Lover(1989)
【CM】コスモ石油 BAKUFUフェア(1989)

29.東京少年(とうきょうしょうねん)

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  • 1988年、同志社大学在学中の笹野を中心に結成、同年メジャー・デビュー、1991年解散
  • 代表曲:Say Shy Japanese、Harmony、プレゼント、and more…

やー懐かしいです、東京少年。

この時代の一つの流行りというかパターンの一つに「ボーイッシュな女性が元気に歌う」というものがあり、リンドバーグのチャンマキ(渡瀬マキ)や、ソロ・シンガーの永井真理子、と聴いてピンとくる方もいらっしゃるかと思いますが、ショート・ヘアにユニ・セックスな衣装とアクション+歌詞、というのがテンプレでした。

東京少年の笹野みちる(Vo.)は正にそんなイメージで、実質東京少年というグループは彼女のソロ・プロジェクト的な印象が強いものでしたが、TVCMやアニメ主題歌などのタイアップが多く、当時のメディア戦略に成功してたグループです。

歌詞は総て笹野みちるが書いており、この世界観が東京少年の個性たる部分でしたね。

またPVの監督を、当時まだ長編デビュー前の岩井俊二が担当した事でも話題でした。

Say Shy Japanese(1990)
プレゼント(1990)
Harmony(1991)

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