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【厳選】’80年代末期の熱病「バンドブーム」を代表する50バンドを解説&名曲紹介(懐かCM付まとめ)

目次

アイドル・バンドという存在

バンドが爆裂に人気のある時代ですから、当然ながらアイドルという存在もバンド形式になっていました。

古くはレイジーもアイドル的なプロモーションを展開していたので、特別目新しいというわけではありませんでしたが、時代を反映し様々な個性を持ったバンドが飛び出してきたものです。

18.BAKU(バク)

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  • 1989年活動開始、1990年メジャー・デビュー、1992年解散
  • 代表曲:ぞうきん 、ピーターパン、and more…

彼らも原宿ホコ天で活動を始めたグループで、ホコ天・バンドをある種象徴しているバンドと言えるかもしれません。

当時彼らは10代で、パンクぽいシンプルなロックに、能天気な歌詞を乗せて分かりやすいビートでファンと一緒になって歌い飛び跳ねる、というライヴのスタイルがフォーマット化していました。

これが正にこの時代の流行だったのを筆者もよく覚えています。

ルックスのあどけなさもあって、女性人気を一気にあるめましたが、デビュー後彼らの成長と共に当初の音楽性に不満を感じはじめ、方向性の転換を図りましたが3年の活動で解散に至っています。

人間としての変化が激しい時代にいきなり人気者になってしまった以上、仕方のなかった事なのかも知れませんが、この一瞬の仇花感もまた、バンド・ブーム的でした。

ぼくたちのはじまり(1989)
ピーターパン(1990)
ぞうきん(1991)

19.THE FUSE(ザ・ヒューズ)

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  • 1990年メジャー・デビュー、1992年解散
  • 代表曲:Boys & Girls、D-kiss、and more…

彼らも原宿ホコ天・バンドの華です。

バンド・ブームの中で恐らく最もアイドル的な人気を得たバンドで、活動期間は短いのですが超絶人気がありました。

5,000人規模の路上ライブが行われたのも有名な話です。

音楽性は判り易さ特化で、可愛い男の子達が、軽快なビートで判り易い歌詞をファンと一緒に歌うフォーマットにぴったりマッチしています。

Boys & Girls (1990)
D-kiss(1990)
【CM】エースコック スーパーカップ0.5(1990)
https://www.youtube.com/watch?v=2xtnUvjOhD0

20.KUSU KUSU(クスクス)

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  • 1988年活動開始、「三宅裕司のいかすバンド天国」に出演後1990年にメジャーデビュー
  • 1991年発売の2ndシングル「地球オーケストラ」が、テレビアニメ『らんま1/2 熱闘編』のOPテーマとなる
  • 1994年事実上の解散
  • 代表曲:オレンヂバナナ、世界が一番幸せな日、and more…

このグプープもまたアイドル的な人気を集めたバンドですが、一味違っていたのは楽曲の殆どがラテン系のイメージによってコーティングされていた点です。

’80年代後期バンド・ブームにおいて、おそらく彼らだけじゃないでしょうか、ラテン・バンドだったのは。

楽曲、衣装、演出、ジャケット・アートに至るまで徹底したラテン推しだったのは強烈な個性でしたが、ブームの終焉に合わせて解散を迎えました。

世界が一番幸せな日(1990)
オレンヂバナナ(1991)
【TVOP】フジテレビ系アニメ「らんま1/2 熱闘編」(1989)

日本のパンク・ロック

当然この時代には、パンク・ロックも大人気でした、というかパンク・ロック・バンドがかなり大きな主流派だったと言える気がします。

ストレートなビートや歌詞は、多くの若者をどんどんかっさらっていった印象でした。

それぞれの個性を見てみましょう。

21.The ピーズ

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  • 1987年活動開始、1989年メジャー・デビュー
  • 1997年解散、2002年活動再開、現在活動中
  • 代表曲:バカになったのに、and more…

ベース・ヴォーカルの「はる」は、元カステラの大木知之(TOMOVSKY)の双子の兄である事でも有名でした(2007年以降はバンドTOMOVSKYのベースも務めている)。

また、初期には後に人間椅子にも参加したドラマー「後藤升宏」も在籍していました。

このグループは「はる」のスタンスというか世界観が独特で、ある種の諦念をベースとした心にグサリと刺さってくる歌詞が魅力的でした。

また楽曲はストレートなパンクで疾走感を感じさせるものから、ダルなR&Rなども聴かせてくれる、レンジの広さを持っています。

芸能人にファンが多い事でも知られていますね。

バカになったのに (1989)
Year (1989)
ロンドンブーツ1号2号メッセージ
【Theピーズファンクラブ】山中さわお・千秋・NAOKI(SA)・上田健司・TOMOVSKY

22.THE MINKS(ザ・ミンクス)

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  • 1986年活動開始、1989年メジャー・デビュー
  • 1997年解散、2019年活動再開、現在活動中
  • 代表曲:パッシュ、and more…

とにかくシンプルで直情、熱いメッセージを弩ストレートにぶつけてくる、そんなイメージのバンドです。

メジャーに登場してすぐに、代表曲「パッシュ」がとにかく流行っていました。

筆者も今でも歌詞を全部覚えていましたね。

男臭くて、当時のブーム内では華やかさという意味ではやや大人しい部類でしたが、だからこそ根強いファンを獲得する事に成功していたグループです。

パッシュ(1989)
テレキャスター58(1989)

23.COBRA(コブラ)

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  • 1982年活動開始、1987年メジャー・デビュー、1991年解散
  • 代表曲:Tokyo Riot、Oi Oi Oi、Oi! Tonight 、おれたち、Captain Nippon、and more…

’80年代後期バンド・ブームのずっと以前から活動は開始していたのですが、メジャーデビューから人気の頂点を迎えたタイミングはど真ん中でしたので、ピックアップさせていただきました。

いわゆる、ジャパニーズ・オイ・パンクの始祖と言ってよいかと思います。

彼らのパンク・ロックは、基本的にアツクルシイとさえ言える程の熱いメッセージ性と、当時でいうところの「男臭さ」が大きな特徴でした。

ですのでブーム期特有の装飾華美な派手さはなく、Oi!のルーツに倣った労働階級の反骨音楽というイメージを大切にしていた印象です。

素朴な衣装でシンプルなルックスの男臭いメンバーが、拳を振り上げながら、生きるというテーマを扱ったり社会への疑問を投げかけるような熱い歌詞を、全力で叫び歌う、という感じ。

当然ながらオーディエンスもソレに応えるように、全力で歌うわけですが、この一体感は凄まじいものがあります。

Tokyo Riot (1990)
Oi Tonight (1990)
OiOiOi(1990)

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