1990年代メタルの進化を象徴しているバンド、ヘルメットの隠れた名曲を紹介する
今日の一曲-066
1992
UNSUNG / HELMET
アンサング / ヘルメット
1992年は本当に色々の出来事が矢継ぎ早に起こった印象でした。
キラキラしていた1980年代が、明確に足早に変化していく様を見せつけられた年。
その変化を受け入れるコトができた場合は幸せですが、必ずしもそんな人々ばかりだったわけではありません。
1990年代回想
それは音楽の世界ではより顕著で、振り落とされたリスナーが行き場を失って生ける屍の如く彷徨っていました。
これマジで。
彼らは、1980年代に世界を席巻したゴージャスでロイヤルな世界観と、1990年代に台頭したグランジを始めとする陰鬱な世界観との隙間を埋められなかったんですね。
そんな渇望をどうやって慰めたのか。
メタルが進化せざるを得なかった背景
もちろん、メタルは死に絶えたわけではなかったから、地下音楽化した状態を陰ながら支えた続けた人もいました。
または、時代の要求に従って段々とその形を変えながら生き残り続けた音楽に、着いていくコトも出来ました。
メタル・コアやメロ・コア、スクリーモ、モダン・ヘヴィネス、などなど、まあ呼称は色々あると思いますが、それらの作品群の登場を見た時に、芸術が常に進化し続けるというコトを僕は体感したなって思います。
前置きが長くなりました。
僕はヘルメットに、メタルの進化系、いやその過渡期の可能性を感じたなって回想します。
彼等は1989年デビュー、1998年に一度解散しています。
正に90年代を駆け抜けたバンド、って感じでしたが、2004年には復活して現在も活動を継続しています。
近年の作品もイイのでいずれ紹介したいとは思いますが、インパクトとしてはやはり90年代の彼等でしょうか。
単純な部分は言葉にするコトも出来ます、例えばメンバーが短髪のスケーターみたいなルックスばかりとか、ギター・ソロが殆どないとか、リフやリズムがシンプルでグルーヴィだとか、グランジ・ライクな陰鬱で重たい楽曲が多い、だとか。
そういうわかりやすく目につく要素はもちろん、1980年代メタルに内包されていたある種の行き詰まり感、自由な閉塞感、からの逃亡といった印象をも感じていました。
当時の僕には「何故だかよく分からないけど加担しておかなければならない何か」に見えたんですね。
最後に
彼らの作品をメタルと呼んでもいいし、グランジと呼んでもいいし、パンクと呼んでもいい、と思います。
久しぶりにこの2ndアルバムを聴きながら、改めてそう感じました。■■
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