スポンサーリンク

3代目姐さんの初陣は華麗に来たる

今日の一曲-047

WAR ETERNAL / ARCH ENEMY

アーク・エネミーはデビュー盤から大好きで追いかけ続けてきました。

バンドは今、3人目の歌姫アリッサをフロント・マンを迎え、過去最高の布陣を敷くコトに成功しています。

アリッサ参加2作の最新作の出来栄えが素晴らしいわけなんですけど、参加1作目からしてもうすごかった、という事をお伝えしておかなくてはならないと思い立ったので書こうと思います。


楽器隊の演奏そのものは毎作確実に洗練されていたし、楽曲のクオリティも高かったんです。

ただそれでも、どこか超えられない壁が存在しているかのような、閉塞感が生まれつつあったのは間違いありませんでした。

前任ヴォーカリストのアンジェラもそれを感じ取っていたはずだと思います。

そして既にジ・アゴニストというバンドで活躍中だったアリッサに対して、アンジェラ直々にアーク・エネミーへの参加を依頼する事になるわけです。

でこの曲が生まれた。

Embed from Getty Images

のっけからこのテンションでです。

エモーショナルなギター・プレイはもちろん最高ですし、この曲でアリッサは自分がこのバンドに相応しいアーティストである事を証明したなって思います。

このアルバムでは基本的にすべてグロウル。

ライヴでも観たから間違いないのは、彼女のバイタリティは本当に凄まじいんです。

ライヴ中、全然ヘタる事なく全編を歌い切る感じ。

Embed from Getty Images

そこには、彼女のインターバルを丁寧に考えたセットリストの助けもあったろうとは思いますが、それでも大勢のムクツケキ男性ファンを相手に、真っ向勝負を挑んでいた印象です。

そしてアンジェラと大きく違うと感じたのは、アリッサはステージを大いに楽しんでいると感じた事でした。

彼女は張り詰めた境界線ギリギリのテンションで激しい咆哮を放ったかと思えば、オーディエンスをにこやか煽って少女のように喜ぶような仕草も見せてくれます。

Embed from Getty Images

デス・メタル限らず、メタルのライヴとはおよそ似つかわしくない空気がそこにはありました。

しかし、それは決して不快ではなくそれどころか、オーディエンスのハートをしっかり掴んでいたと思います。

彼女はこれからのライヴで、もっと成長し変化するんでしょう。

その変化がアーク・エネミーとの未来に繋がっている事を切に願うばかりですが、アリッサがバンドを離れたとしても、僕は必ずついていくだろうな、って思っています。■■


AppleMusicで聴く